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内容説明
19世紀後半のスペインでは、精神・政治・経済などすべての面で、多様な“イズム”の信奉者間で“極彩色の闘争”が繰り広げられていた。この小説に登場する、一見すると良い人間たちは、いつかしら、自らの正しさを信じて疑わなくなり、それにつれて、異なる意見を持つ他者を許せなくなる。その“情念”はついには“狂信”へ転化して、最悪の破局へと向かった…。
著者等紹介
ペレス=ガルドス,ベニート[ペレスガルドス,ベニート] [P´erez Gald´os,Benito]
1843年、大西洋に浮かぶスペイン・カナリアス諸島ラス・パルマス島に生まれる。1862年に大学入学のためマドリードに上京するが、学業よりもジャーナリズム活動に身を投じていく。1870年の『フォンターナ・デ・オロ』以降は、ブルジョア階級のみならず、没落貴族や司祭、知識人の生活、そして社会の最下層の悲惨までをもリアルに描き出す小説を生涯にわたって書き続ける。同時に、スペインの歴史を世紀初頭からたどる“国史挿話”シリーズを構想し、第5部からなる全46巻の歴史小説を上梓する
大楠栄三[オオグスエイゾウ]
1965年福岡県甘木市(現・朝倉市)生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。静岡県立大学国際関係学部を経て、明治大学法学部准教授。19世紀後半から20世紀初頭のスペイン文学、とくにペレス=ガルドス、パルド=バサン、クラリンの小説と評論を研究対象とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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