内容説明
思い出は、おいしい。田島征三×おおたかしずる、初コラボ絵本!
著者等紹介
田島征三[タシマセイゾウ]
大阪生まれ。幼少期を高知県で過ごす。学生時代に私家版『しばてん』を制作。1969年BIB(世界絵本原画展)金のりんご賞を受賞。畑を耕し山羊やチャボを飼い、自然に向き合う生活の中で創作活動を続ける。現在は伊豆で、木の実など自然物による作品を発表し、「空間絵本」という新しい地平を拓いている
おおたかしずる[オオタカシズル]
東京生まれ。七色の声を自由に操る、無国籍、ノン・ジャンルのシンガー&ボイス・アーティスト。数百曲に及ぶTVCMでの歌唱や映像、絵画、朗読、ダンスとのコラボレーション等ジャンルや国境を越えた音楽活動を展開している。「声のお絵描き教室」主宰、NHKEテレ「にほんごであそぼ」にレギュラー出演中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
29
田島征三って、こんな可愛いキャラクターも描けるんだなぁ…表紙のトペラトトは人間の思い出を食べる化け物(お化けと言った方が可愛らしいかな?)。最初の方で老人の思い出を食べている。まず老爺、そのあと老婆。老爺と老婆が二人で座ると二人の共通の思い出がふきだしの中の絵に満載。それを見ると二人が夫婦なのがわかる。このふきだしの中の思い出の絵がミソである。泣きながら自転車で走る人の思い出は、まず引っ越しセンターのトラックが描かれる。次ページで別れだとわかる。赤ちゃんに思い出作りを勧めるトペラトトが優しい。2015/04/20
kanata
21
思い出が主食のおばけ、トペラトト。みんなの思い出をぱくぱくモグモグ。まだ思い出らしきものが生まれていない赤ちゃんのもとでは何もできず、早くいい思い出を作れるように成長しろよ…と去っていく。夢を食べるのはバクだけど、思い出を食べるという発想はありそうでなかった気がする。微笑ましい絵本。2018/08/26
anne@灯れ松明の火
18
隣市新刊棚で。「おもいでをたべるオバケ」と言うので、悪いオバケ?かと思ったが、「思い出」の定義が素敵で、このオバケもいいヤツだった♪ オチもちゃんと効いている。「ぺっちゃく ぺっちゃく とぺっちゃく……」など、不思議な擬音が楽しい(元永さんをちょっと思い出した) 絵も素朴で、かわいらしい。2015/04/15
遠い日
12
トペラトトは思い出が大好物のおばけ。思い出や記憶は人間を構成するだいじなもの。そして、人が生き続ける限り、次々瞬時に生れでて消えることなく増え続ける。赤ちゃんが登場して、いよいよ思い出の意味が深くなる。トペラトトの困惑は、哲学。2015/04/15
カッパ
11
おもいでをたべるんだ。食べられたらどうなるの?なくなっちゃうの?気になってしまいました。 赤ちゃんはまだないんだね。これからつくろうというのはそりゃそうだと思ったのでした.[2019/08/27