内容説明
国際線パイロットとして大空から、登山家として世界の高峰から、著者は地表や大気の変化、とくに氷雪の減少に気づき原因を調べはじめる。そして「1980年頃を境に人類の大量消費は地球の限界を超えた」との結論に達した。本書は、著者が40年にわたって学び、考え抜いた地球の温暖化問題を、著者も含む「非専門家」に向けて平易に解いた警鐘の書であり、同時に、終の棲家と定めた里村での暮らしから得た「循環の思想」に立ち、美しい地球を続く世代にのこすための方策を述べた提言の書である。
目次
第1章 空から見た地球と生命環境
第2章 地球温暖化と氷の存続
第3章 エネルギー問題を考える
第4章 地球の限界と経済成長とその未来
第5章 世界資源の関連
第6章 希望への路―若人による累進税の党
第7章 貧富の差は諸悪の根源
第8章 命は連帯している
第9章 私の宇宙観
著者等紹介
岡留恒健[オカドメコウケン]
1934年、福岡県福岡市に生まれる。1956年~1957年、テニスのデビスカップ日本代表。慶應義塾大学卒業。日本航空に地上職で入社、5年後に熱望し操縦士に転向、機長。約30年、日本航空を通じてユニセフ普及に従事。日本ユニセフ評議員、夢みるこども基金理事などを勤める(現在は退任)。1986年、エベレスト登山、酸素ボンベは不使用。現在、山梨県北杜市に住む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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