チューリングの妄想

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チューリングの妄想

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  • サイズ B6判/ページ数 538p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784773814170
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

内容説明

時は21世紀初頭、舞台はボリビア、激しい政治的混乱に見舞われた架空の近代都市リオ・フヒティーボ。学生たちがバリケードを築く、昔ながらの抗議行動の裏でネット社会に深く関わるハッカーたちは複雑につながり時の政権にサイバー攻撃を仕掛ける。文学の愉しさをふんだんに盛り込んだ近未来小説。「魔術的リアリズム」の世界とは異なる、新世代のラテンアメリカ文学。

著者等紹介

ソルダン,エドゥムンド・パス[ソルダン,エドゥムンドパス] [Sold´an,Edmundo Paz]
1967年、ボリビアのコチャバンバに生まれる。1997年にラテンアメリカ文学博士号を取得(カリフォルニア大学バークレー校、2005年)。現在はコーネル大学ラテンアメリカ文学教授。『チューリングの妄想』はボリビア国民小説賞(2002年)を受賞。英語、トルコ語、ポルトガル語に翻訳されている。初期の短編『ドチェーラ』では1997年にファン・ルルフォ短編小説賞を受賞

服部綾乃[ハットリアヤノ]
翻訳家。清泉女子大学文学部卒(スペイン語スペイン文学科)。コレッヒオ・デ・メヒコ(メキシコ)に留学(国際関係論)

石川隆介[イシカワリュウスケ]
1974年メキシコ、グアダラハラ生まれ。ラテンアメリカ文学博士(カリフォルニア大学バークレー校、2005)。慶應義塾大学総合政策学部特別招聘講師を経て、カリフォルニア州立大学Fullerton校準教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りー

27
ラテンアメリカ文学の最前線との煽り文にやられて手に取る。ガルシア=マルケスやリョサの名前が登場したり、不死の男が現れたりとラテンアメリカを匂わせる要素はところどころ見られたものの、なるほどマジックリアリズムでは全くない。設定を含めイスマイル・カダレの『夢宮殿』に近いものがある様に思える。近未来の経済的恐慌に陥ったボリビアを舞台に、同時期を生きた7人の登場人物の視点で語られるサスペンス。サスペンスとしての出来はともかく、結末の皮肉さはなかなかに爽快だった。2014/09/02

roughfractus02

4
ペーパーメディアからマスメディアまでは主に過去を記録し、未来や未知は不安と恐怖と期待で表現した。未来予測するコンピュータをベースとする小説は未来をSF、未知をホラー、スリラーで表現する。ボリビアの現実を舞台とした本書は後者を採り、6次の隔たり(6人+語り手1人)から成るスモールワールド・ネットワークによって、南北問題とグローバル化、IT社会と貧富の格差、テロリズムという未知への不安を描き出す。この小説世界ではセキュリティ側も革命側も、サイバー空間も現実世界も、そして読者も未知なる未来の時空に呑み込まれる。2018/06/04

akttkc

4
「ボリビアから直輸入、テクノスリラー小説!」という帯にワクワクしながら読み始めたのだけどいい意味で裏切られたというか。もっとギラギラキラキラしたものを勝手に想像していたら、とてもいい意味で既視感にまみれていたというか、どこの国もそうだったようにボリビアもまた政変でてんやわんやした歴史をどこまでも引きずっているこの感じ。なんもかんもと響き合ってくるこの感じ。テクノスリラーどころか、やっぱりこれもラテンアメリカ文学だ!みたいな喜びの中で読んだ。2014/09/12

若布酒まちゃひこ/びんた

3
すべての暗号は解読されるためにある、と作中でチューリングという名で呼ばれるミゲル・サーエンスは語る。コンピュータ、インターネットの登場はあらゆる世界の認識のあり方を大きく変えてしまい、それは文学も例外じゃない。サイバーパンク的な空間、多数のアイデンティティの所有はすこしまえまでSFとして扱われていたけれど、現代においてはリアリズムに含まれる。チューリングネタのパロディみたいな描写もちらほらあり、エニグマ解読など、歴史的記述もあってそういうところも楽しめるかもしれない。ただ、文章が拙い印象があって、ところど2014/09/20

Ai

2
目に見えないサイバー戦争と並行して描かれる、チューリングをはじめとする鬱屈した中年男たちの目に見えない妄想。 テクノスリラーとくくられるとクールでドライなイメージだけど、読後はねっとり。 2017/09/04

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