内容説明
攻囲された街の民衆一人ひとりの声が織りなす、権力の「正当な」歴史が語り得なかったロシア革命の真実。
著者等紹介
セルジュ,ヴィクトル[セルジュ,ヴィクトル] [Serge,Victor]
1890年、亡命ロシア人の両親のもとブリュッセルに生まれる。10代の頃より自活しながらさまざまな社会運動に身を投じ、社会主義系、アナキスム系の新聞、雑誌に寄稿。1919年にロシアに。ソヴィエト政権下では共産党員として国際的に活動するも、次第にスターリンとの対立を深め、1928年に党を除名、苛酷な弾圧にさらされる。1936年ソ連を出国。ブリュッセル、パリなどを拠点にスターリニスムを告発する論考を多数発表する。1941年、ファシスムの侵攻を逃れてメキシコに亡命
角山元保[カクヤマモトヤス]
1939年東京生まれ。東京外国語大学フランス科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科(仏文学専攻)修士課程修了。同博士課程満期退学。元早稲田大学教授(教育学部、2005年退職)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nranjen
3
十月革命以後の話。ハードボイルド感?2023/02/12
工藤 杳
1
ソンタグから。むせるばかりの熱気・臭気が漂ってくる。会話会話会話・・・。それでいてどこか冷めていてハードボイルドな質感は、セルジュならではの距離感から生まれるものなのかもしれない。 「ロシア語のさよならはごめんも意味する。深い英知がこもった単語だ。」(270) ただし、ロシア語の適当さはご愛嬌。2016/10/31
meiji
0
小説の形をしたドキュメントのような、当時の雰囲気が伝わるものでした。今まで聞いてきた聞いたことのある状況とそれをさらに身近に感じさせる描写。2023/09/07