内容説明
人間存在の根元としての技術的想像力をとり戻すために「大発明」への夢を捨てるわけにはゆかない。(本書より)科学のあり方が問われる現在に、物理学を修めた美術批評家が投じる一石。
目次
第1章 大発明物語(はばたき飛行機の夢;自動人形の夢;永久運動の夢 ほか)
第2章 芸術と科学的思考(科学と美術;科学と芸術;科学時代と芸術 ほか)
第3章 創作(『現代芸術』巻頭詩;明日の美術―二一世紀の夢;レコード盤宇宙論 ほか)
著者等紹介
中原佑介[ナカハラユウスケ]
1931年8月22日、兵庫県神戸市に生まれる。本名・江戸頌昌(えどのぶよし)。神戸市立成徳国民学校、兵庫県立神戸第一中学校を経て、1948年、旧制第三高等学校理科に入学。学制改革に伴い、翌年京都大学(新制)理学部に入学する。1953年同物理学科を卒業、同大学院理学研究科に進学し、湯川秀樹研究室で理論物理学を専攻した。1955年、修士論文と並行して書いた「創造のための批評」が、美術出版社主催第二回美術評論募集第一席に入選したのを機に美術批評の道に進む。京都精華大学学長、水戸芸術館美術部門芸術総監督、兵庫県立美術館長、美術評論家連盟会長などを歴任。2011年3月3日、79歳で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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