内容説明
19世紀後半、アフリカ中西部に自らの王国をつくる妄想を抱き、商館の建設や鉄道敷設権の獲得に賭けた一フランス人の破天荒な生涯を描いた、アフリカ・ギニアの作家の力作。2008ルノド賞受賞。
著者等紹介
モネネムボ,チエルノ[モネネムボ,チエルノ] [Mon´enembo,Tierno]
1947年、ギニアのボレダカに生まれる。セク・トゥレ大統領の独裁支配を嫌って、1969年に亡命。その後、象牙海岸(コート・ジボワール)やセネガルで暮らしながら、創作活動を始めた。現在は、フランスのカンで生活している。著書にLes ´Ecailles du ciel『空の鱗』(黒人アフリカ大賞、サンゴール賞受賞、1986)、L’A^in´e des orphelins『みなしごたちの長男』(熱帯賞受賞、2000)、Le Roi de Kahel『カヘルの王』(ルノド賞受賞、2008)などがある
石上健二[イシガミケンジ]
1949年、東京に生まれる。高校卒業後、アテネフランセでフランス語を学び、渡仏。パリ大学文学部仏語講座に2年間在籍した後、パリ美大で美術を学ぶ。画家として、サロン・ドートンヌ、サロン・ナショナル・デ・ボザールなどに出品。1979年以降は、フランス語圏アフリカ諸国(象牙海岸、セネガル、ベナン、マリ、ニジェール、ギニア、モーリタニア、コンゴ民主共和国など)での、繊維工場運営、学校・病院建設現場や浄水場改修計画現場で通訳の仕事に携わりながら、アフリカの作家の文学作品に親しむようになって、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件