内容説明
転換期の日本で、地域社会はミュージアムに何を求めているのか。ミュージアムは地域文化のために何ができるのか。使う人、運営する人、作る人、さまざまな立場からミュージアムに関わる人々が集い、直面する課題解決のために話しあった討論の記録。
目次
第1部 いま、ミュージアムに求められること―二つの基調講演(過去は未来である―ミュージアムの魔法;民主主義社会における文化の価値)
第2部 ミュージアムの「価値」の実現をめぐって―四つの分科会と全体討論(ミュージアム・マネジメント「営む知恵」;ミュージアム・リテラシー「高めあう市民とミュージアム」;ミュージアム×アーカイブズ「選ぶ、残す/遺す、伝える、使う」;ミュージアムの企画とパブリック・リレーション「人が集まるミュージアムのつくり方」)
総括にかえて アド・パルナッソス再び―ミュージアムの、内と外の多くの人たちのために
記録編 第5回21世紀ミュージアム・サミット
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
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J.ホールデン先生は、「市民は自分の体験をもっと人に話したい、もっと学び、その体験を基に人と交流したいと思うようになっています」(46頁)。その通りだと思うのは、私は自分史をメディアに送った(贈った)ことがある。全く知らない人ではないマスコミ人の親と接点があった時期があったので。文化の価値は、本源的、手段的、共同体的と3つある(49頁~)。ワークショップのようなものもあり、市民的な感じの一冊。地域博物館という発想もあるのは知っていたが、いろいろな人がいろいろな価値観をぶつけよりよいものを築く文化活動は☆。2013/05/20