ぼくは書きたいのに、出てくるのは泡ばかり―ペドロ・シモセ詩集

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  • サイズ B6判/ページ数 140p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784773812152
  • NDC分類 961
  • Cコード C0098

内容説明

キューバ革命を背景に、連帯を求める急進的知識人として出発し、軍政下で亡命を強いられ、「言葉を喪う」哀しみを経て、遙か遠くの異郷から、故国の風景と人びとを謳う。そして、命を失いかけた交通事故をきっかけに生命の根源にある、男女間のエロスを謳い上げるに至る、ボリビア日系詩人の全軌跡。

目次

詩集『サルドニア』(一九六七)より
詩集『民衆のための詩』(一九六八)より
詩集『ぼくは書きたいのに、出てくるのは泡ばかり』(一九七二)より
詩集『消えそうな火』(一九七五)より
詩集『文字どおり』(一九七六)より
詩集『マキアヴェリ的熟考』(一九八〇)より
詩集『騎兵隊のボレロ』(一九八五)より
詩集『リベラルタとその他の詩』(一九九六)より
詩集『きみはそれを信じないだろう』(二〇〇〇)より

著者等紹介

シモセ,ペドロ[シモセ,ペドロ][Shimose,Pedro]
1940年、ボリビア国ベニ州リベラルタ市に生まれる。父は山口県からの移住者、母はリベラルタ生まれの日系人だった。初・中等学校時から詩才を発揮し、数々の賞を受けた。1959年、サンアンドレス大学(ラパス)法学部に入学するも中退。詩とジャーナリズムに専念。第1詩集『亡命における三つのピアノ練習曲』(1959)以来、次々と詩集を刊行。1960年代の激動する政治・社会状況を背景に出発した当初は、民衆的連帯を求める急進的詩人として立ち現れたが、その後軍事政権下の1971年には故国を追われスペインへの亡命を強いられた。その後ボリビア政府は前政権の下での弾圧に関して謝罪し、1999年には国民文化賞が授与された

細野豊[ホソノユタカ]
1936年神奈川県横浜市生まれ。1958年東京外国語大学スペイン語科卒業。通算17年余りラテンアメリカ諸国(メキシコ、ボリビア、ブラジル)に滞在。詩誌「日本未来派」、「ERA」同人。日本詩人クラブ、日本現代詩人会、横浜詩人会、日本文藝家協会、日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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5
詩を読むことは恐ろしい。詩人の言葉に己れの内面を映し出されるから。一人の人間の移りゆく感性と過酷な世界観から、震えるような感覚が身内から湧き上がる、貴重な作品集。2016/12/17

奥山 有為

2
外地小説をずーっと読んでたのですが、これは日系人の書いた文学。日本文学ってなんだろうか。日本語で書かれた文学か?児童文学の定義は前、「児童に関する文学」じゃないかって読んだことがあるけど「日本に関する文学」だと広義すぎる。2013/02/10

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