内容説明
3.11後の世界で、中原佑介は何を語っただろうか?彫刻を「物質」の観点から捉え直した名著『現代彫刻』の復刊と、それ以降の新たな展開についての考察。
目次
第1章 現代彫刻(芸術と技術;パンと彫刻;古典彫刻の崩壊;物質の氾濫;自然と彫刻;空間の探求;動く芸術;組み合わせと複合;現代彫刻と文化)
第2章 『現代彫刻』以後(コンクール作品と現代彫刻;鉄彫刻の意味;現代美術としての彫刻;「定形」から「非定形」彫刻へ;「木との対話」についての相手のない対話;びわ湖と彫刻;積木と自然)
著者等紹介
中原佑介[ナカハラユウスケ]
1931年8月22日、兵庫県神戸市に生まれる。本名・江戸頌昌(えどのぶよし)。神戸市立成徳国民学校、兵庫県立神戸第一中学校を経て、1948年、旧制第三高等学校理科に入学。学制改革に伴い、翌年京都大学(新制)理学部に入学する。1953年同物理学科を卒業、同大学院理学研究科に進学し、湯川秀樹研究室で理論物理学を専攻した。1955年、修士論文と並行して書いた「創造のための批評」が、美術出版社主催第二回美術評論募集第一席に入選したのを機に美術批評の道に進む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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