ロリータ・クラブでラヴソング

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ロリータ・クラブでラヴソング

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  • サイズ B6判/ページ数 345p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784773812053
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

内容説明

麻薬・テロ対策で職権を乱用し、謹慎処分を受けた警察官の兄、娼婦に無垢な愛を捧げる、知的障害をもつ弟。帰郷した兄は、必死に、かつ暴力的に、弟を娼婦から引き剥がそうとするが―テロ・移民・暴力を必然的に生み出す社会構造、売春・性・麻薬・カネをめぐって渦巻く欲望。その中を生き抜く人びとは愛に飢え、底知れぬ寂寥感を抱え込んでいる。スペイン現代文学のフロントランナーが描く「現代人の疎外」状況。

著者等紹介

マルセー,フアン[マルセー,フアン][Mars´e,Juan]
1933~。内戦終結後のフランコ独裁体制下で幼少期を過ごし、1950年代から頭角を現した「世紀半ば」世代の代表的作家。第一作『遊具ひとつで引き篭もり』(1960年)が新人作家の登竜門であるビブリオテカ・ブレベ賞の次点となって注目される。以後、『テレサとの最後の午後』(1965年、ビブリオテカ・ブレベ賞)、『恋に落ちたら―青春の日々』(1973年、メキシコの国際小説賞)、『金色の下着をはいた女』(1978年、プラネタ賞)、『ギナルドー大通り』(1984年、バルセローナ市賞)、『魅惑の上海』(1993年、クリティカ賞およびヨーロッパ文学賞)、『ヤモリの尻尾』(2000年、クリティカ賞およびスペイン小説賞)など、次々と作品を発表して不動の地位を築く

稲本健二[イナモトケンジ]
1955年生まれ。大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)大学院修士課程修了。同志社大学言語文化教育研究センター教授。スペイン文学専攻。マドリード・コンプルテンセ大学およびアルカラ・デ・エナーレス大学で在外研究。文献学、書誌学、古文書学を駆使して、セルバンテスやロペ・デ・ベガの作品論を展開。国際セルバンテス研究者協会および国際黄金世紀学会に所属して毎年世界各地で研究発表をこなし、論文のほとんどはスペイン語で執筆。元NHKラジオ・スペイン語講座(応用編)およびテレビ・スペイン語会話担当講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猫のゆり

9
タイトルと装丁からなんとなく明るいコメディータッチの話を予想していたら、全然違った。人身売買が基底にあり、双子の精神薄弱の弟を、愛するあまり傷つけてしまう兄・・。純真な子供のままの心を持った弟バレンティンの、娼婦ミレーナへの無私の愛が胸を打つ。貯金箱のエピソードには泣かされた。頑なな兄ラウルの心が徐々に変わっていく過程も、読み応えがあった。いい意味で予想を裏切られる小説だった。2012/03/22

ハルト

8
刑事の兄に知的障害を持つ双子の弟。弟が恋する娼婦。作品全体をおおう虚無感や無力感、あきらめ。虐げられ差別されてきたはずの弟や娼婦への愛憎半ばする兄の心情。まさかこういう終わり方をするとは思わずにいたので衝撃でした。弟の、失ったことにより得ていた無垢さ天真爛漫。それに救われていた兄や娼婦。弟を守るという依存的な大義名分により自分を守っていた兄の危うさ。愛によって救われ、またそれにより破滅する。愛は必要なものだけれどまた厄介なものでもある。愛により彼らは幸せになったのか。でも確かに幸せな時はあったはず。重い。2012/04/08

茎わかめろん

2
アル中で色々末期で心配になる独断的な兄と精神薄弱で一途で献身的な弟。そんな娼婦を愛した僕ちゃんと兄のやりとりが切なくなる。愛にまつわる物語なのに夫々の視線がちゃんとあってないというか。渇望。2012/04/07

勉誠出版営業部

1
フアン・マルセーの『ロリータ・クラブでラヴソング』を読了。否が応でもナボコフの『ロリータ』を彷彿とさせますが、こちらは少女に翻弄される中年男性ではなく、若い娼婦に恋をした知的障害者の男性と、その兄をめぐる物語。「愛情」がテーマだと思いますが、その「愛」はとてもざらついているというか。2012/05/09

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