内容説明
インドとパキスタンの思惑や国際社会の駆け引きに翻弄され、絶望的な分離・独立運動を闘うカシミール地域。錯綜する紛争の背景を説き明かし、「民主大国」インドによる知られざる人権侵害の事実に迫る渾身のルポルタージュ。2005年カシミール大地震の詳細なレポートを含む。
目次
序章 2008年夏―カシミール大騒乱事件
第1章 抵抗と弾圧の渓谷へ
第2章 カシミール問題の歴史―紛争の深淵へ
第3章 広がる人権侵害―ゲリラ掃討の名の下に
第4章 If they are dead,please declare it.―行方不明者たち
第5章 死の危険と隣り合わせ―狙われる人権活動家たち
第6章 パンディット―カシミールのヒンドゥー教徒たち
第7章 自由カシミールか?植民地か?―パキスタン側カシミール
第8章 戦闘と自爆攻撃の果て
第9章 武装闘争から20年―闘いはまたはじまる
終章 カシミールはどこへ行く
著者等紹介
廣瀬和司[ヒロセカズシ]
1969年東京都生まれ。獨協大学法学部卒。アジアプレス・インターナショナル所属。1995年に台湾人元従軍看護婦の取材を最初にジャーナリストとしての活動をはじめる。1998年よりインド、パキスタン、中国にまたがるカシミールについての取材をはじめる。カシミールについてのテーマはインド支配地域における分離・独立運動と人権侵害を主とし、2008年までに印パ双方から延べ20回以上訪問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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