内容説明
祝祭日はどこからきたのか。戦争を経て、「天皇」のあり方はどのように変わったのか。日の丸や君が代、元号とどう向き合うか。おじいちゃんと孫たちは、世代を超えて自由な意見を交わす。
目次
1 「国民の祝日」には、どんな意味があるの?
2 近現代史と天皇―戦争のカレンダー
3 「人間天皇」―戦後民主主義と天皇制
4 「日の丸」「君が代」、そして「元号」
5 「象徴」を考える
6 だれと、どのように生きたい?―「天皇制」について語り合おう!
著者等紹介
池田浩士[イケダヒロシ]
1940年大津市生まれ。慶應義塾大学・同大学院でドイツ文学を学び、1968年から2004年まで京都大学在職、2004年から京都精華大学勤務、現在は同大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふじこ
1
A級戦犯の死刑執行が今上天皇の誕生日というのはいくらなでも残酷すぎる・・・天皇制がいかに日本人に染み込んでいるのかがこの本を読むとよく分かる。2018/03/16
そーすけ
1
30*おじいちゃんの「〜なのだよ」という口調に何かイラッとした(笑)2015/02/04
おしょうゆ
0
祝祭日のことを調べるにあたりたどり着いた本。記念日とかの本では簡単な記述しかなかった昭和の日、みどりの日、天長節 の変遷を探していてビンゴ!と思ったのに加えて、他の祝日もすべて(海の日さえも!)関わりがあることもわかる。また浅学ながら日の丸を国旗反対という論争をドイツとの比較を経て理解。日本軍の旗を戦後も国旗とした日本と、ナチス軍の旗から意匠を変えたドイツ。戦犯の死刑執行は新聞に取り上げられる日を逆算して決められたことーー昭和天皇そして皇后、皇太子の誕生日も身代わり的な死がまとわりつく日だったのだなあ。2015/04/29
Kochi Matsumoto
0
天皇制について客観的に教えてくれるため、自分で天皇制について考えることができた。賛成派にも反対派にも各々正しい主張があり、納得できた。2013/02/23
iku
0
天皇が象徴であることの意味について改めて考え、自分も天皇制の一木一草の中に無意識に生活していることに気づく。考えるべき問題として認識されないということこそ、重大な問題。2012/07/22