崩壊

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  • サイズ B6判/ページ数 216p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784773809107
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

内容説明

軍事政権、ゲリラ、クーデター、内戦、隣国同士のサッカー戦争―人びとを翻弄する中米現代史を背景に、架空の名門一族が繰り広げる愛憎のドラマの行方は?もっとも注目を浴びるエル・サルバドル人作家の作品を初紹介。

著者等紹介

モヤ,オラシオ・カステジャーノス[モヤ,オラシオカステジャーノス][Moya,Horacio Castellanos]
1957‐。ホンジュラスの首都テグシガルパ生まれのエル・サルバドル人作家、ジャーナリスト。エル・サルバドル大学で文学を専攻。1979年カナダのトロントに亡命。コスタリカ滞在を経てメキシコに落ち着き、1991年までジャーナリズムなどの仕事をこなす。1988年最初の長編『ディアスポラ』により、セントロアメリカ大学の主催する国民小説賞受賞。1991年エル・サルバドルに戻るが、1997年『吐き気―サン・サルバドルのトマス・ベルンハルト』を発表した後脅迫電話を受けて再び亡命し、現在にいたる

寺尾隆吉[テラオリュウキチ]
1971年名古屋生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。メキシコのコレヒオ・デ・メヒコ大学院大学、コロンビアのカロ・イ・クエルボ研究所とアンデス大学、ベネズエラのロス・アンデス大学メリダ校など6年間にわたりラテンアメリカ各地で文学研究に従事。政治過程と文学創作の関係が中心テーマ。現在、フェリス女学院大学国際交流学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きゅー

14
家族三世代の分かち合い難い確執と葛藤が叙情性抜きに語られ、優れた社会派小説となっている。複数の視点によって物語が記述され直されるため、母と娘との対立がその都度見直され、読者の前に再提示される。哀れで、ヒステリックで、精神的に病んでいるレナ夫人と、気丈に生きるテティという基本的な構図も少しずつ変化していき、ついにはレナ夫人に対しても同情を感じてしまうのは、作者の手腕によるものだろう。少なくとも彼女が善悪や正不正を越えたところにあって、人間が人間としてあるべきエネルギーを持っていたことは認めざるをえない。 2017/10/13

すけきよ

7
結婚や戦争といった一大事の中、強烈な潜在感を持っているのが、母であるレナ夫人 。自分の意のままにならない夫や娘をヒステリックに罵り、狂人のような行動を起こ す。しかし、彼女は常に家族を守ろうとしているんだよね。しかも、彼女の狂った言 動は結果的には正しく、それがラストの一言につながる。この不安定で、狂ったジョークのような世界で翻弄されないのは、ただ一人、狂った夫人だけ。ホンジュラスとエル・サルバドルの関係、サッカー戦争について軽く頭に入れといた方が話が追いやすいと思う。2010/02/12

ハルト

4
すでに崩壊している家族から、物語は始まる。そしてすべてに渡り「家族」の崩壊が、第二部では国という秩序の崩壊とともに描かれる。エキセントリックな態度ゆえ利己的で自我が崩壊しているように思える母親こそが、誰よりも家族を愛していたという事実が、とても悲劇的だった。ずっと戻っては来ない人たちを待ち続けるだけだった彼女の人生とは、果たしてなんだったのだろうか。2010/02/27

myung

3
レナ夫人の強烈、強烈すぎるほどの悪態。よくもここまで人をなじれるものだと、読んだ人の多くは思う。タイトルがもはや顔をのぞかせている。そう思いながら読んでいたのだが、最後の章はそれをひっくり返してくれた。いや、厳密にいえば、常に同時に存在していながら、違う面を認識させた。家族、国家という秩序の崩壊の中に、罵詈雑言の中に、愛などと一言では表せないかもしれないが、それが確かに存在している。また、作者が視点を通常の三人称から書簡、証言といったもので時間を巧みにコントロールする様には感心した2012/12/18

順子

2
サッカーの試合が元で戦争になったことがあるんだよ、と同僚が「だからサッカーってすごいスポーツだろ」というニュアンスで言っていたが、そんな単純なもんじゃないよ。ホンジュラス対エルサルバドル、どちらも馴染みのない国だが、憶えてしまったなあ。なんかキョーレツだった。2010/08/31

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