- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 絵画・作品集
- > 絵画・作品集(日本)
内容説明
たった一人で海の上を漂流する遍歴の旅。その漂流は中世の旅芸人、すなわち吟遊詩人、絵師、楽師、琵琶法師、職人、傀儡師の旅の想起であり道すがら作品を上演し、辻説法で人びとと交流し、感情と思想を分かちあう遍歴である。漂流するのは蛭子と傀儡子、中国の海の守護神媽祖であり、インドネシアのワヤン、中国の人形たちである。物語は、大航海時代から現代のグローバル化と9・11以降の世界までを視野に収める。
著者等紹介
富山妙子[トミヤマタエコ]
神戸に生まれ、少女時代を旧満州大連とハルビンで過ごす。1950年代に画家の社会参加として、鉱山、炭鉱をテーマにする。1970年代、韓国の詩人金芝河の詩をテーマとして、絵と詩と音楽によるスライド作品を自主制作するために「火種工房」を設立し、現在にいたる。近年による展覧会が韓国及び欧州各地で開催されている
高橋悠治[タカハシユウジ]
1960年代に草月アートセンターで前衛音楽運動に参加し、1963年~72年まで、西ドイツ、アメリカを中心に現代音楽のピアニストと作曲家として活動。1970年代は日本で音楽雑誌『トランソニック』を編集。1976年に富山妙子と出会い、1978年にアジア民衆の抵抗歌を歌う「水牛楽団」をつくり、月刊「水牛通信」を発行する。2005~06年度のFoundation for Contemporary Arts(音・音楽部門)から助成を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。