作家とその亡霊たち

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  • サイズ A5判/ページ数 230p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784773809022
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0098

内容説明

物理学者でありながら、作家の道へ、作家でありながら、書くことを拒否する「バートルビー」の仲間へ―。書かないことで名声を確固たるものにしたアルゼンチンの作家、エルネスト・サバトの、アクチュアルな文学論。

目次

幾つかの疑問
小説における思想
国民文学について
心理小説と社会小説
作家と旅行
作家の根本的問題
小説の技法
芸術家たるに最も重要な条件
全体小説
小説と現代という時代〔ほか〕

著者等紹介

サバト,エルネスト[サバト,エルネスト][Sabato,Ernesto]
1911年生まれ。アルゼンチンのブエノス・アイレス州ロハスといういなか町で、製粉所を営むイタリア系の両親のもとに生まれる。町へ出て中学に入り、数学に熱中する一方、文学にも親しみ、アナキズム思想に親近感を抱く。物理学の勉学に励み始めた大学生のこと、アルゼンチンのアナキズム運動は弾圧によって壊滅し、親友の誘いもあってサバトは共産党に入党した。国際会議に出て、ソ連のスターリン独裁体制やドグマ化したマルクス主義に失望し、科学の世界に没頭した。奨学金を得て、大戦前夜のパリで、キューリー研究所にあて放射線研究に従事する一方、シュルレアリストたちと交友。帰国後は大学で量子論・相対性原理を教えるかたわら、文学同人誌にエッセイを書き始めた。最初の創作『トンネル』(1948)は国内でも評価を得たが、カミュが絶賛して仏訳され、国際的な評価も高かった。その後に執筆した小説は『英雄たちと墓』(1961)と『根絶者アバドン』(1974)の2作に限られ、著作の多くは、文学、哲学、科学、政治、芸術などを幅広く論じたエッセイ集である

寺尾隆吉[テラオリュウキチ]
1971年名古屋生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。メキシコのコレヒオ・デ・メヒコ大学院大学、コロンビアのカロ・イ・クエルボ研究所とアンデス大学、ベネズエラのロス・アンデス大学メリダ校など6年間にわたって、ラテンアメリカ各地で文学研究に従事。政治過程と文学創作の関係が中心テーマ。現在、フェリス女学院大学国際交流学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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EnJoeToh

6
ほとんど全てに賛同できないという驚異。2009/03/27

ふくろう

3
「小説とはこうあるべきである」という主張がはっきりしているのは結構だが、嫌いなもの(客観主義、ロブ・グリエ、シュルレアリスム)をこき下ろすやり方については、もう少しエレガントにいかないものだろうか。アルゼンチンという「ヨーロッパの辺境」にいることについて。でもサバト自身はヨーロッパ偏重主義。2009/07/05

aur0ra

1
依拠するものを欠いていたアルゼンチン。ことばによる構築でその国を、またはブエノスアイレスという都市を仮構する。だからブエノスアイレスは、その出現からすでに、私たちが当然視する客観的現実なるものとは異なるものを包摂してしまう。しばしばそれは姿を現すが、誰にも気づかれない。パイプを燻らし、街角の一部となっている。20世紀ブエノスアイレス。書くこと、小説でしか捉えきれないものに追いすがろうする一作家の文学論。油断禁物。2009/06/05

さちこ

0
神は小説を書きはしない。なぜか、小説とは近代以降の発明物であり、近代とはサバトいわくニーチェいわく神が死んだ時代であったからである。近代社会における個人の内面や実存の追求が小説の背面であり、神が書くとしたらそれは物語であろう。2012/09/29

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