内容説明
神格化された人物も、英雄の政敵とされた人物も、対等な地平に並べて描いた斬新なメキシコ近代史の力作。
目次
第1章 独立の先駆者(独立百年祭;英雄と政敵 ほか)
第2章 カウディーヨの世紀(自由への渇望;国家の下僕)
第3章 クリオーヨの没落(帝国の夢;共和国の夢 ほか)
第4章 インディオの勇ましさ(大地の申し子;法への執着 ほか)
第5章 メスティソの躍進(オアハカの男;秩序、平和、進歩 ほか)
著者等紹介
クラウセ,エンリケ[クラウセ,エンリケ][Krauze,Enrique]
歴史家、評論家。1947年生まれ。1969年にメキシコ国立大学(UNAM)工学部を卒業し、74年にメキシコ大学院大学(El Colegio de M´exico)で歴史学博士号取得。77年からはオクタビオ・パスが編集長をしていた「Vuelta」誌で執筆活動を始めた。81年からは同誌の副編集長であったが、廃刊後91年にEditorial Cl´io社を創設し現在に至る。99年に発刊された「Letras Libres」誌の編集長として、メキシコ内外の問題に論鋒鋭く詰め寄る編集方針と硬派の掲載記事に耳目を引きつけている
大垣貴志郎[オオガキキシロウ]
1943年生まれ。京都外国語大学イスパニア語学科卒業。スペイン・ナバラ大学大学院とエル・コレヒオ・デ・メヒコ(メキシコ大学院大学)を修了し、両大学院で博士号(歴史学)を取得。京都外国語大学教授。ラテンアメリカ近現代史が主な研究領域
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