娘と話すアウシュヴィッツってなに?

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B40判/ページ数 111p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784773804058
  • NDC分類 209.74
  • Cコード C0036

内容説明

子どもと話すシリーズ第6弾。本当にあったことだと知っておくことの大切さ。家庭で、学校で、子どもと親、生徒と先生、みんなでいっしょに問い直してみませんか?よりよい未来のために。フランスで大人気のブックレット・シリーズ。

著者等紹介

ヴィヴィオルカ,アネット[ヴィヴィオルカ,アネット][Wieviorka,Annette]
フランス国立科学研究所、研究主任。第2次世界大戦およびジェノサイドを専門とする歴史学者で多くの著作をもつ。2000年に「ショアーの記憶」賞受賞。飽和状態にある国立古文書館に代わる施設の設立を求め、2001年に「国立史料センター設立委員会」を立ち上げその議長として奔走、2004年3月、同センターは2009年にパリ近郊に開設されることが正式に決定された

山本規雄[ヤマモトノリオ]
1967年、東京生まれ。出版社勤務などを経て、現在、有限会社ことふねに所属し編集業、翻訳業に携わる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

30
アウシュヴィッツ入門書として最良かと。素朴な娘の疑問を母がわかりやすく説明されている。270万人がガス室で殺され、他の方法を合わせると600万人のユダヤ人が虐殺された。淡々と壮絶なユダヤ人迫害が描かれ想像がつかない。「家、衣服、習慣など文字通り持っているものを全て、愛する人とともに奪われる」「ユダヤ人を害虫だと考えれば、殺すことは害虫の駆除であり、人を殺すことにはならない」私たちには何もできない。しかし、このような事実があったことを忘れてはいけない。2019/12/28

シュシュ

27
娘の質問に対する答えから、改めて具体的に考えることができた。ユダヤ人は何か悪いことをしたからではなく、ただユダヤ人であったから非難されたのだ。三千年も前からキリスト教の反ユダヤ主義の考えがあったことを初めて知った。でも、中世の反ユダヤ主義がずっと続いていたわけではなく、ナチスが反ユダヤ主義を利用したのだ。無関心という罪は重い。あとがきもよかった。『人間にはこんな恐ろしいことができたということを知らなくてはいけない。ものを知ることは、最終的にきみを自由な場所に立たせることになるだろう』 2018/10/02

Nobuko Hashimoto

10
著者はフランスの歴史学者。第二次大戦とジェノサイドの専門家。自身も多くの親類縁者をアウシュヴィッツやドイツ人による殺害で亡くしている。タイトル通り、娘の疑問に答える形で、ユダヤ人大量虐殺についてわかりやすくまとめてくれている。薄い本だが知りたかったことが網羅されている。本書をベースに授業をした。これで地図があれば言うことなしなのだが! でもおすすめ。2017/06/01

ならのみやこ

5
どんなものかはわかっていても読んでいると気分が悪くなってくる…。外国のことだと思わず、ファシズム(とは描かれていないが)等の影響によって人間はこうも残酷になれるのだと戒める必要があると思う。2015/01/23

nranjen

2
極めて良書だと思う。知識としても非常に明確であると同時に、現代におけるその意味を問う真摯な姿勢は大事だと思った。2016/12/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/176253
  • ご注意事項