内容説明
「イラク・ファルージャ2004年4月」の事態にこそ自衛隊が加担している米軍の占領支配の本質がある。
目次
1 ファルージャ 2004年4月10日・11日(恐怖は怒りに変わっている―イラク人レジスタンスの報告;「我々はファルージャを『救済』するために破壊せねばならない」;米軍はファルージャで民間人を虐殺している;ファルージャの目撃者より)
2 バグダードより(「イラク人の心をつかむ」;医師たちの報告―ファルージャではクラスター爆弾が使われ、米軍は患者にいやがらせをしている;「帝国ノート」より)
3 ファルージャ 4月13日~15日(ファルージャへ戻る)
著者等紹介
マハジャン,ラフール[マハジャン,ラフール]
米カリフォルニア工科大学数学科卒業、テキサス大学オースチン校より素粒子物理学で博士号を取得。平和活動家。「ノーウォー・コレクティブ」の創設メンバーで、「ピース・アクション」の全国委員
益岡賢[マスオカケン]
翻訳家。1990年から東ティモールの連帯運動に参加
いけだよしこ[イケダヨシコ]
著述・翻訳に従事
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感想・レビュー
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sasha
2
包囲し、クラスター爆弾で空爆し、武器を持たぬ人を背中から撃ち抜き、怪我をして倒れている人の喉を切り裂く。救急車を銃撃し、病院を爆撃し、インフラを破壊する。2004年4月、イラク・ファルージャでアメリカ軍が行ったのは「テロとの戦い」などではなかった。アメリカ軍こそがテロ集団だったのではないか。但し、政界の警察官はどれだけ人道に対する罪を犯しても裁かれることはない。イラク戦争を無条件で支持した日本も、間接的な加害者なんだよな。ごめんなさい。謝っても失われた命は戻らないのだけれど。2017/05/31