子どもたちと話す イスラームってなに?

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  • サイズ B6判/ページ数 142p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784773802085
  • NDC分類 167
  • Cコード C0036

内容説明

子どもと話すシリーズ第4弾。世界に10億人以上の信者がいる「イスラーム」家庭で、学校で、子どもと親、生徒と先生、みんなでいっしょに問い直してみませんか?よりよい未来のために。フランスで大人気のブックレット・シリーズ。

著者等紹介

ジェルーン,タハール・ベン[ジェルーン,タハールベン][Jelloun,Tahar Ben]
1944年、モロッコ生まれ。母国で哲学の教師をつとめたあと、71年パリで社会学・社会精神医学を修め、博士号を取得

藤田真利子[フジタマリコ]
1951年生まれ。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bianca

49
フランス在住の著者が9.11以降に娘と対話しながらイスラームについて教える入門書。イスラーム圏の歴史、文明の繁栄・衰退を交え、長きにわたる闇の部分がわかりやすく説明されている。昨今のISの問題でも自分が感じていた何故?が少し解消されたように思う。成程、と思ったのはイスラームでは、神の言葉を代弁できるのは啓示を受けたムハマンドだけという点。資格なき狂信者が学ぶ場を奪い、暴力や恐怖で支配する。それがイスラームの原理だと信じ込まされ、利用される未熟な子供たちに心が痛む。現代社会に融合していくための課題は多い。2015/03/15

さえきかずひこ

11
7世紀にムハンマドによって開かれたイスラームの歴史・文化・伝統などについて、2001年の同時多発テロの直後に父親が娘と対話する形式で書かれたイスラーム入門書。きわめてやさしく書かれているので小学生中〜高学年でも読めるだろう。著者は完全な世俗主義者で政教分離を主張、イスラーム主義者は無知か半端な教養を備えているかのどちらかゆえテロリズムに走ると語っている。事態はそれほど単純ではないだろうが、子供向けなのでこの程度の内容で差支えなさそうだ。保護者が子供に足りない分を補って語ることを想定しているのかもしれない。2020/01/22

編集長

5
2001年の9.11同時多発テロにより、世界各地でイスラム教とアラブ人への差別感情が高まりました。「イスラーム教徒は悪い人なんだよ。おおぜいの人を殺したんだ。わたしはイスラーム教徒なのはいやだな」と不安を訴える娘と父の対話で進む本書は、どこまでも平易なことばで書かれたイスラーム入門書です。著者はモロッコ出身、現代フランスで最も著名なムスリム作家にして社会学者。イスラームの伝統と誇りを語ると同時に、現代のイスラム国家における政教分離、民主的教育、女性の権利向上などの重要性を訴えていて、共感できました。2015/02/23

そーすけ

3
253*対談形式で、子ども向けにイスラームの歴史や文化を解説。スラスラと読める。武力の弱い文明は、優れていても滅ぼされてしまう歴史の悲劇。「平和に従う」という意味のイスラームなのに、女性を差別したり同性愛者を死刑にしたり、教えと現実が乖離し過ぎているんだよなぁ。教養によって狂信者を無くせるかというのも難問である。宗教自体が、狂信を内包している部分もあるのではないか。アラブ人を持ち上げ過ぎじゃないかと思ったり。2014/12/20

annaintheshoes

3
イスラム教徒からみるイスラム社会の過去から現在までの変遷や複雑さを、子どもに話聞かせる形をとって伝えている。わかりやすいし、世界史の授業を思い出すような基礎的な部分をカバーしている。たまに客観性に欠けているように感じる部分もあるが、それはそれでおもしろい。2010/07/25

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