出版社内容情報
風に舞うポンチョ、冷気を震わすケーナの響き。神話の果て、アンデスの魂を映像に刻み続けるボリビア・ウカマウ集団。「映像による帝国主義論」の創造を経て、先住民世界への「越境」を試みる果敢な営為と、日本からの協働実践をふりかえる。
『第一の敵』『コンドルの血』『地下の民』そして最新作『鳥の歌』など、この20年来全作品が自主上映されて、全国各地に根強いフアンをもつ南米ボリビア・ウカマウ集団&ホルヘ・サンヒネス監督は、映画造りにむけてどんな試みを行なってきたか。
映像による帝国主義論、西洋的映画文法の解体、先住民の価値観の重視など、個性あふれるその全貌を示す。同時に、自主上映の形で協働し始めた日本側スタッフの、共同製作へと至る歩みを多角的な構成で明らかにする。
目次
関連マップ
ウカマウ集団の映画とは何であり、何であったか
ウカマウ映画を知るための五つのキーワード
第一章 ウカマウ自身によるウカマウ映画
ボリビアの経験
集団制作の映画へ向けて、われわれはなお試行する
文化の政治と労働者階級
政治亡命を終えて、故国へ帰ってから
もうひとつのコミュニケーション
内省の場としての映画
ホルヘ・サンヒネスへの一九の質問
映画における感動と隔意
アンデス映画学院がめざすもの
第二章 ウカマウ映画の周辺から
マチュピチュ アメリカの石の謎
『第一の敵』の画面で旧友に出会う
それは暁と呼ばれる
サンヒネスの映画に出演する
第三章 ウカマウ映画を〈読む〉
ウカマウ映画ーー伴走のクロニクル
支配しない〈知〉のほうへ ウカマウ映画論
ウカマウ映画の中の女性像
〈着がえる〉身体
新たなる「革命映画の創造」へ向けて
第
内容説明
風に舞うポンチョ、冷気を震わすケーナの響き、神話の果て、アンデスの魂を映像に刻み続けるボリビア・ウカマウ集団。「映像による帝国主義論」の創造を経て、先住民世界への「越境」を試みる果敢な営為と、日本からの協働実践をふりかえる。
目次
第1章 ウカマウ自身によるウカマウ映画論
第2章 ウカマウ映画の周辺から
第3章 ウカマウ映画を「読む」
第4章 ウカマウ映画の自主上映から共同製作へ
第5章 ウカマウ映画フィルモグラフィー