出版社内容情報
ラテンアメリカの現代文学は、なぜ、かくも人びとの
心を惹きつけるのか。
メキシコのルルフォ、キューバのアレナス、アンデス
のアルゲダス、そしてあの大陸を離れ外部からの眼差
しも交えて自己の土地を凝視するセプルベダやレイロ
ーサなどの若い世代の作家を意欲的に紹介する杉山晃
の、『南のざわめき』に続く第二評論集。
第1部 ラテンアメリカの作家たち 7
1 ガルシア=マルケス――友情と銃弾 8
2 バルガス=リョサ――笑いと反逆 15
3 ルルフォ――荒涼たる風景 22
4 プイグ――老いと死 28
5 アレナス――苦難の日々 33
6 ボルヘス――書物と闇 38
7 コルタサル――聖なる時間 46
8 イサベル・アジェンデ――あふれる物語 51
9 カルペンティエル――旅と魔術 58
10 ビオイ=カサーレス--幻と狂気 63
11 オクタビオ・パス――強靭な知性 68
12 ネルーダ――すべてを詩に 73
13 ブライス=エチェニケ――饒舌な語り口 79
14 オネッティ―― 強力な磁場 83
15 フエンテス――仮面と鏡 87
16 アルゲダス――ふたつの文化の狭間で 92
17 アストゥリアス――新しい小説の夜明け 99
18 ドノーソ――ブームの時代 105
19 マルティ――詩と独立運動 112
20 セプルベダ語/
パチェーコの鮮やかな戦略/ペドロ・シモセの詩集/スコルサの『ラ
ンカスのための弔鐘』/
クロリンダ・マットの『巣のない鳥たち』/ビクトリア・オカンポの
詳伝/
ペリ=ロッシの淫靡な妄想/ロア=バストスの独裁者小説/
ルベン・ダリーオの新しい文体/レサマ=リマの栄光と哀しみ/
ベネデッティのコラム集/ロペス・アルブーハルの官能的な小説/
マストレッタの恋愛小説/ラウラ・エスキベルの調理場/レイローサ
の白日夢
あとがき 191
内容説明
かくも楽しく、切なく、魅力的なラテンアメリカ文学の秘密に迫る。
目次
第1部 ラテンアメリカの作家たち(ガルシア=マルケス―友情と銃弾;バルガス=リョサ―笑いと反逆;ルルフォ―荒涼たる風景;プイグ―老いと死 ほか)
第2部 ラテンアメリカ文学の周辺(ペルーでの日々;アルゲダスとハサミの踊り手;小説と映画;日本文学の翻訳;コラム集)
感想・レビュー
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三柴ゆよし
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