戦略爆撃の思想―ゲルニカ・重慶・広島 (新訂版)

戦略爆撃の思想―ゲルニカ・重慶・広島 (新訂版)

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  • サイズ A5判/ページ数 636p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784773630091
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C1021

出版社内容情報

「戦意」の挫折を狙う軍事思想は、ゲルニカに始まり日本軍の重慶連続爆撃で確立した。広島・長崎への米軍の核攻撃もその延長線上にあるが、焦土で敗戦をむかえた日本人の記憶から「重慶爆撃」は抜け落ちていた。宣戦布告なき日中戦争期に臨時首都・重慶を破壊し続けた「戦政略攻撃」から、広島への原爆投下に至る「垂直包囲」攻撃の実態を、戦闘詳報をはじめ中国・米国の資料を駆使して再現し、相手を視認しない「空からのテロル」の非人間性を告発する。

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 序 章 眼差しを欠いた戦争
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ゴヤと郭沫若/戦争進化の失われた環/戦史初の戦略爆撃作戦/眼差しを欠いた戦争/「もう一つの真珠湾」/国共合作の陰謀が渦巻く都で

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 第1章 重慶爆撃への道(一九三一―三七年)
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●抗日首都の誕生
もう一つの長征/一大退却作戦最後の砦/揚子江と嘉陵江に挟まれた半島、龍の首/放棄された日本租界/「蒋介石の都」重慶の栄光と悲惨/南京から遷都し、抗日戦の根拠地に/難渋を極めた工場移転/中国社会の縮図が現出/周恩来の秘密任務

●戦略爆撃の誕生
爆弾が翼を得た/民間人攻撃の新軍事理論/ミツチェル将軍とその門下生たち/ヒトラー、ムソリーニ、フランコ/ドイツ空軍、ゲルニカ空爆/イタリア空軍のエチオピア爆撃

●石原莞爾の錦州爆撃
真田紐で爆弾を吊るして出撃/東京裁判における石原の証言/国際連盟の日本軍撤兵決議と第一次「上海事変」

●南京渡洋爆撃
日本政府、不拡大方針を放棄/「世界航空戦史未曾有の大空襲」/南京大虐殺と並ぶ大空襲/国際連盟の対日非難決議とルーズベルトの対日非難演説

●大武漢保衛戦
「武漢を東方のマドリードに!」/歌詠デー、郭沫若の呼びかけ/米ソの義勇飛行士の参加/武漢陥落、重慶へ

●漢口W基地の建設
伸びきってしまった補給線/重慶爆撃計画が浮上/航空機で結ばれた陸海軍蜜月時代/「重慶定期」の発進地、「W基地」/戦略爆撃は日本独自のもの

●重慶初爆撃
重慶とゲルニカの共通性/爆撃目標は街の広場「中央公園」/初出撃、陸軍二二機、戦果上げられず/中国軍戦闘機と初の空中戦

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 第2章 無差別爆撃の始まり(一九三九年)
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●五月の新首都
陽光を待ちこがれる人々/走馬灯のように風景の変わる都市/周恩来の事務所「周公館」の面々/丸裸同然の防空体制

●中攻爆撃機発進
霧季の終わりの重慶防空司令部/海軍航空隊の功名心/九六式陸攻四五機、一路、真西七八〇キロの重慶へ/重慶防空司令部に刻々と伝えられる敵機来襲/「敵機来襲」を市民に知らせる赤火球/都市爆撃の申し子、焼夷弾の登場

●五・三の爆撃
中国機三〇機の応戦/重慶市民が体験した空襲/肖少年が見た恐怖の光景/「意図的に市街地を狙った爆撃だ……」/猛煙が五月の太陽の光を遮蔽した/「死亡六七三人、負傷三五〇人」/周恩来・桂林から重慶へ帰還/抗日救国の言論人鄒韜奮/月食の夜を焦がす火/徹夜の整備で連続爆撃準備

●五・四の爆撃
無差別爆撃非難の紙面/中攻二七機による連日爆撃/裏をかかれた中国軍機/焼夷弾による火の海に取り残された市民/ハン・スーインが描写した重慶爆撃/セオドア・ホワイトが目撃した光景/炎の夜空に舞い上がる色とりどりの着物/「死者三三一八人、負傷一九三七人」/泣く喚く都に微笑む羅漢寺の仏像/第三国権益の教会も罹災/各国大使館、領事館も被害/蒋介石空軍顧問、クリア・シェンノート米陸軍大尉/無数の死体が漂う揚子江と嘉陵江

●爆撃を記録する人びと
新たな虐殺形式の始まり/郭沫若、妻子を日本に残して抗日戦に加わる/文化活動の解放区、政治部第三庁/長谷川テル、「売国奴で結構です」/「国共同舟」の連合版新聞の発行/延安からの批判の中で/二日間の死傷者の数はいくらか/米内海相の遁辞答弁/蒋介石、黄山山頂の官邸から重慶の火の海をながめる/「国辱の五月を雪辱の五月とせよ!」/「すべては統一戦線を通じて」/二人のアメリカ人ジャーナリスト

●エドガー・スノーの予告
スノーが見た重慶爆撃/重慶は決して滅びない/蒋政権の屈服を期待する/海軍報道部長の大言壮語/国際慣習をやぶる無差別爆撃を半ば認める/高まる重慶市民の抗日意識

●霧季の救済
全世界災厄の年となった一九三九年/天与の煙幕、霧季の到来/戦略爆撃史に先行し独走した重慶爆撃/肖少年が見た日本機搭乗員七人の死体/持ち堪えればきっと勝利すると信ずる中国民衆/桐生悠々が『他山の石』に引用した毛沢東の言葉

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 第3章 百一号作戦(一九四〇年)――「戦政略攻撃」の実行
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●無差別爆撃の立案
無差別爆撃の立案者・井上成美/新司令長官嶋田繁太郎中将の意欲/援蒋ルート遮断作戦/航空作戦の推進を図る海軍/天皇の意を汲んだ宜昌占領/世界的にもまれな大飛行部隊、三〇〇機

●日本海軍航空隊
大西瀧治郎の陣頭指揮/世界の航空戦を肥大化させた百一号作戦/時代を阿修羅のごとく駆けぬけた大西の生涯/大西の戦艦廃止、空軍独立論/海軍の機会便乗と冒険主義/「要地攻撃」の名称で戦略爆撃思想を定式化

●百一号作戦の開始
火炎攻撃の主役は海軍/新型焼夷爆弾を開発/「爆弾の時間」は日常の一部/「百一号作戦は日本海海戦に匹敵」/山口司令官の訓示、「肉を切らして骨を切る」/昼夜の別なく連日の「重慶定期」を/百一号作戦の開始/雲の上と下の被害の差/米艦ツツイラ号に至近弾

●パネー号事件の悪夢
第三国権益への被害を配慮/市街地爆撃区画表示/西欧向けとアジア向けの二重標準/井上成美が恐れた「悪夢」/第三国権益に被害/ルーズベルトからハル国務長官へのメモ

●アメリカの警告
ルーズベルトの対日批判演説/有田書簡に対するアメリカの反応/ルーズベルト、対日都市爆撃の検討を命じる

●「重慶定期」爆撃
各国大使館、領事館の移転/百一号作戦最大の猛攻、六日連続市街地爆撃/連日の出撃で日本軍飛行士に疲労の色が/学校地区、水源地も爆撃目標に

●零戦の初陣
中攻機の撃墜増大に井上ら憂慮/井上成美が零戦投入を熱望/零戦の護衛で制空権を掌握/零戦の初出撃で「大戦果」/スメドレーが目撃してきた日本軍の侵略/スメドレーが体験した百一号作戦

●日米開戦の予兆
真珠湾への導火線/百一号作戦の全般統計/栄進した将官たちと井上の挫折/周恩来の演説「国際情勢と中国の抗戦」/周恩来の「帝国主義論」/日米戦争の発生と日本敗北の不可避を断定/「義勇軍行進曲」の大合唱

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 第4章 真珠湾への道(一九四一年)
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●日ソ中立条約のはざまで
今も残る数々の防空洞/かつての防空洞、いま地下「遊楽場」/合わせて四四万五〇〇〇人収容の防空洞を完成/口あけていた地底の惨劇/大部隊と新鋭機投入の百二号作戦

●防空洞の大惨事
一九四一年六月五日の惨劇/洞内の熱気に耐えられず死んでいく幼児、病弱者たち/防空洞のなかの生き地獄/炎熱の洞内にもがく万余の人群れ

●地底の阿鼻叫喚
「毒ガスが落ちたぞ」/「外に出してくれ、苦しくてたまらない」/「先生、助けて下さい」/重なる死体を縄でしばって引きずり出す

●郭沫若の怒り
犠牲者数はいまなお不明/事故責任をあいまいにした蒋介石の〝自信〟/「蒋王朝」を糾弾する郭沫若/康大川がみた「死の町」

●九死に一生の蒋介石
嶋田海軍大将の挑戦/対米英戦争への跳躍台に変質した「百二号作戦」/重慶を一望できる蒋介石の黄山山荘/遠藤少将、蒋介石山荘を急襲/一弾命中、蒋介石あやうく命を落とす

●悪化する日米関係
遠藤三郎少将の「重慶爆撃無用論」/ツツイラ号事件/野村駐米大使とウェルズ国務次官の会談/日本政府の爆撃中止宣言、米は信用せず/現地部隊が爆撃停止宣言を無視

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 第5章 爆撃下の周恩来とその同志
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●「蒋介石の都」
国共、爆撃下のせめぎあい/超過密都市と化した重慶/奸官奸商はびこり、民衆困窮/防空洞まで投機の対象

●空襲下の白色テロル
作家・茅盾が見た山城首都の惨状/白昼横行する共産党狩りのテロル/二つの特務機関、軍統と中統/完全監視される共産党要人/収容所内の拷問と密殺

●三つの顔をもつ男
「統一戦線工作の王者」周恩来/周・蒋の宿縁関係/周・蒋が一〇年目の再会、西安事件/蒋介石の部下としての周恩来/毛沢東の部下としての周恩来/統一戦線組織者としての周恩来

●皖南事件の隠蔽
周恩来・郭沫若コンビ/周恩来の試練、皖南事件/報道禁止に窮余の一策/秘密司令部「周公館」/新四軍の再建

●花開く救国抗日文学
霧季の爆撃休止期に活躍する芸術家たち/左翼演劇運動の旗手・田漢/抗日文学『四世同堂』を書き始める老舎/救国抗日の原点『黄河大合唱』が初演される

●郭沫若『屈原』の初演
白色テロへの決意/「書いた、愛した、革命に挺身した」/わずか一〇日間で書かれた『屈原』/周恩来の支援で初演大成功をおさめる

●在華日本人民反戦同盟
中国人と結婚した長谷川テルの決意/前線の中国兵と日本兵へ/鹿地亘の作った反戦ビラ、日本本土へ投下/「在華日本人民反戦同盟」の発足/日本人捕虜が出演して反戦劇公演/国共対立で公演中止/長谷川テルの〝戦死〟

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 第6章 重慶から広島へ
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●世界戦史に新形式を残す
航空機と火焔兵器の結合/日本海軍が主導した「空からの侵略」/都市無差別爆撃のミッシング・リンク重慶爆撃/重慶爆撃とアメリカの日本都市爆撃は同根/重慶爆撃を忘却のかなたに閉じ込める日本

●日米開戦と重慶
日米開戦にアヴェ・マリアのレコードをかけて喜ぶ蒋介石/湧き立つ周公館に緊急指示/日米開戦で中国での戦争が一変/重慶で三国合同軍事会議

●英・独「報復爆撃」の応酬
無差別爆撃論者に豹変したチャーチル/当初は都市を目標としなかった独の英本土攻撃/英・独、互いの無差別都市爆撃へ/空襲下のロンドンで手記をしるす重光葵

●チャーチルの爆撃理論
「地域爆撃」論/地域爆撃最初の都市リューベック/「爆撃機の川」から「経空攻撃」へ/夜間爆撃の英、昼間爆撃の米

●爆撃で壊滅するドイツ都市
B17とB24、ヨーロッパ航空戦へ/指揮官、アーノルド大将とルメイ大佐/照準器の欠陥で次第に損害率上昇/米の都市無差別爆撃、ハンブルクとドレスデン空襲/ドイツが降伏し、米、英軍型地域爆撃法を日本に適用

●中国発進のB29、日本空襲
カーチス・ルメイ少将、極東戦線へ転属/中国大陸から日本本土爆撃計画/成都に世界最大の飛行場建設/夜を日についだ基地建設工事/成都から初の日本本土爆撃

●アメリカの焼夷弾集中爆撃
ルメイのナパーム焦土作戦/漢口の日本軍W基地を攻撃/漢口の日本軍軍事施設、日本租界火の海に/マリアナ諸島にB29基地を建設/精密爆撃論者ハンセル准将を更迭

●そして広島への原爆投下
戦略爆撃の思想と技術の総決算/都市への焼夷弾爆撃の強化指令/原子爆弾投下計画が進行/「第一目標は広島だ」/「核を落とす思想」を告発できぬ日本/蒋介石と毛沢東の重慶談判/重慶の変転と痛苦を象徴する碑名変遷

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 終 章 空からの虐殺は続く
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「一人の殺人は悪漢を生み、百万の殺人は英雄を生む」/二〇世紀は戦争に何をもたらしたか/砲撃の時代から爆撃の世紀へ/「善良な父親」が殺戮のボタンを押す/仮想的・非身体的となった戦争/「9・11事件」――新しい戦争が起こったのか?/空からのテロルの新段階/ゲルニカ、重慶からイラクへの道程/時効なき重慶爆撃



謝辞――朝日新聞社版初版刊行に寄せて
あとがき――凱風社版に寄せて

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付 録
●引用・参考文献一覧
●重慶爆撃損害に関する資料
●重慶爆撃損害関連年表
●インタビューした人々
●用語解説
●人物解説

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索 引

内容説明

コソボで、イラクで、今も多くの市民に犠牲を強いる「空からのテロル」はいかに生まれ、どのように体系化されてきたのか!?2006年までの最新資史料に基づく「決定版」。「9・11」やイラク戦争までを注記・補筆の対象にして、殺す相手を視認しない空からの殺戮の非人間性を告発。戦闘詳報、弾着図(日本側)や爆撃被害研究(中国側)など新旧資料多数。用語解説を加え、再読の読者にも、また、新たな読者にも読みやすく、理解しやすいよう工夫。

目次

序章 眼差しを欠いた戦争
第1章 重慶爆撃への道(一九三一‐三七年)
第2章 無差別爆撃の始まり(一九三九年)
第3章 百一号作戦(一九四〇年)―「戦政略攻撃」の実行
第4章 真珠湾への道(一九四一年)
第5章 爆撃下の周恩来とその同志
第6章 重慶から広島へ
終章 空からの虐殺は続く

著者等紹介

前田哲男[マエダテツオ]
軍事史研究家・評論家。元東京国際大学国際関係学部教授。1938年生まれ。長崎放送記者、フリー・ジャーナリストを経て95年より05年度まで現職。ビキニ核実験の住民被害調査、重慶爆撃の実態調査、自衛隊、日米安保体制下の現状調査などが主領域(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoneyama

15
1939ー41年、重慶に執拗に空爆を繰り返した日本軍。防空壕大トンネルで窒息死した多数の市民、戦災の上の人災で、公表を隠した重慶政府。知られていなかったからといって、無知では居られない。始めの満州事変での錦州爆撃1931の企画と実行は、石原完爾だったんだ。イタリアのエチオピア空爆、ナチスのゲルニカと並び、重慶は強く記憶したい。その後の一年未満で終わった米軍による日本全国の都市空爆とは比べものにならない執拗さとある(p323)。厚い630ページの本。2024/01/15

shinoper

0
航空機の発達による戦略の発展、日中戦争から太平洋戦争への変貌、国民党から共産党への権力移行。様々な分野の分岐点となる重慶爆撃は、日本人にとって、現代人にとって大変重要な歴史である。2011/08/30

惰性人

0
日本軍による重慶爆撃の大書です。が、叙情的記述で読みにくい...2009/02/03

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