マギ 星の証言

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  • サイズ B6判/ページ数 435p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784773624106
  • NDC分類 192
  • Cコード C0022

出版社内容情報

イエスの生誕を祝った「東方の三博士」(=マギ)をめぐる手がかりを中近東の遺跡や星の配列などに見いだした著者は、古代エジプトの叡知は秘教の地下水脈をたどって現代に伝えられているという。この秘教的知識は「ヘルメス文書」にも記録されているが、古代エジプト滅亡後は北メソポタミアに受け継がれてキリスト教成立に大きな影響を与え、やがてイタリア・ルネサンスの原動力となり、さらにヨーロッパ世界を動かす影の力となっていった。

【第1章】 ダビデの町へ
青年時代の自転車旅行
三博士の物語
コンスタンティノープルの聖なる知恵
リチャード二世とウィルトン聖画像
ゴシック・マギ

【第2章】 秘密の叡知
神秘の源泉
ウスペンスキー
グルジェフ
古代の叡知を求めて
秘教的キリスト教
 
【第3章】 ゾロアスター教とミトラ教
古代宗教の影
ゾロアスター教
英雄ミトラ
七つの惑星圏
エジプトの星信仰
 
【第4章】 魔術と科学
ヘルメス文書
フィレンツェ・ルネサンス
ヘルメス・トリスメギストス
ヘルメス学の受難
『ポイマンドレース』
  
【第5章】 天空の投影
『オリオン・ミステリー』
マタイによる福音書
エジプト古王国
旧約聖書のエジプト
不死鳥の神殿
ヘリオポリスのキリスト教
  
【第6章】 コンマゲネ王国
グルジェフの隠された足跡
失われた王国コンマゲネ
クンムフの土地での冒険
  
【第7章】 ヘルメス学の伝達者
獅子座のホロスコープ
シャフトの謎
ヘルメス学の伝達者
ヘラクレスとミトラ
永遠の哲学
  
【第8章】 族長の町
オスルホスター
キリスト生誕のシンボリズム
太陽のロゴスの彼方
  
【エピローグ】
マギの影
ランス大聖堂の占星術
「オリオン座の時代」の終焉
  
●付 録
ホルスの誕生とギザの大スフィンクス
狩人オリオン
約束の地へのアブラハムの旅
イエスの昇天

■プロローグ抜粋

 世界は大小さまざまの謎に満ちている。どんな素朴な暮らしにも秘密があるように、歴史にもまた秘密がある。なかでも、最大のものはキリスト教の起源にまつわる謎であろう。イエスという人物は何者なのか。どこからやってきたのか。その真の使命は何だったのか。ブッダやムハンマドのような、その生涯がつまびらかで、言行録も残っている人物とはちがって、歴史上の人物としてのキリストにはいまだ謎がつきまとっている。
 聖書の物語はきわめて断片的だ。福音書をキリストの伝記として扱ったとしても、キリストについての情報は驚くほど少ない。人格形成期にあたる一二歳から三〇歳にかけてのキリストは、われわれの前からすっかり姿をくらましてしまう。この青春期から青年期にかけてのひじょうに重要な時期に何があったのか。マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネは何かを知っていたのかもしれないが、そろって口を閉ざしている。……
 キリスト教を一般に広めるにあたり教会は、それがまったく新しい啓示であるかのような装いをあたえた。世界史のなかで地上に突然もたらされた雷光、それがキリスト教であるかのようだった。だが、これは本当だろうか? この卓越した宗

著者のエイドリアン・ギルバートはベストセラー『オリオン・ミステリー』の共著者。それから、この分野の翻訳は田中真知さんの独壇場です。読みやすいうえに、背景知識の「厚み」が違います。ハンコック本の翻訳でも、凱風社の『神の刻印』がいちばんいいといわれているゆえんです。

内容説明

イエスの誕生を祝った三博士はどこからやってきたのか。魔術と科学が未分化だった時代に北メソポタミアを通じてヨーロッパに伝わった古代エジプトの叡知とは。

目次

ダビデの町へ
秘密の叡知
ゾロアスター教とミトラ教
魔術と科学
天空の投影
コンマゲネ王国
ヘルメス学の伝達者
族長の町
「失われた学院」をたどる
ニムロドの柱〔ほか〕