内容説明
殴る、はたく、蹴る、物でたたく。過剰な食事の強要、水や食事の制限。罰としての行き過ぎたトレーニング。罰としての短髪、丸刈り。上級生からの暴力・暴言。性虐待。暴言。暴力は、一種の指導方法として日本のスポーツ界に深く根付いている。日本の危険な悪しき慣習をなくし、子どもの権利・安全・健康をまもる社会のしくみ・方法を提案!
目次
1 スポーツの指導環境を変える(被害者が声を上げる;元アスリートが経験を伝える ほか)
2 啓発し、サポートする(保護者の意識を変える;不適切な指導者への対処法を知る ほか)
3 法・制度・システムを改善する(スポーツ基本法に「スポーツ虐待の防止」を定める;スポーツ基本計画にも「虐待防止の施策」を盛り込む ほか)
4 日本セーフスポーツ・センターを設ける(独立した第三者専門機関による調査を行う;加害者に対する処分制度の統一を図る ほか)
5 競技団体側の制度を変える(独立した第三者専門機関による調査を行う;セーフガード担当官の設置をクラブライセンスの要件に ほか)
著者等紹介
土井香苗[ドイカナエ]
国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)日本代表。1998年東京大学法学部卒業。大学4年生の時、アフリカ・エリトリアにて1年間ボランティア。2000~16年弁護士。弁護士業務の傍ら、日本の難民の法的支援や難民認定法改正に関わった。2006年にHRWニューヨーク本部のフェロー、2008年から現職。日本外交を通じた世界各地の人権の保護・促進、そして、日本国内における人権問題の解決に向けて活動している
杉山翔一[スギヤマショウイチ]
2012年12月弁護士登録。Field‐R法律事務所所属。セーフスポーツ・プロジェクトの代表兼事務局。2014年4月から日本スポーツ仲裁機構の専門員として、競技者等と競技団体との間のトラブルを解決するための仲裁調停制度の事務運営に従事。2020年7月公表のヒューマン・ライツ・ウォッチのレポートの翻訳監修。近年は、「スポーツと人権」をテーマに報告するなど、セーフスポーツ実現のための活動を行っている。2021年9月より「IOC Certificate Safeguarding Officer in Sport」を受講中
島沢優子[シマザワユウコ]
スポーツジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学等を経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年フリーに。著書多数。「東洋経済オンラインアワード2020」MVP受賞。日本バスケットボール協会インテグリティ委員。沖縄県部活動等の在り方に関する方針検討委員会アドバイザー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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