出版社内容情報
確かな治療効果のエビデンスに支えられた認知行動療法の正しい型。プロにこそ知ってほしい本物の認知行動療法の基礎知識!
プロにこそ知ってほしい本物の認知行動療法の基礎知識!
確かな治療効果のエビデンスに支えられてハイクラスの臨床家たちが築き上げた認知行動療法の正しい型を,臨床場面でのワンポイント・アドバイスを取り入れながら提供する。本書では認知行動療法入門として、基本理論とその発展、治療関係論、アセスメントとフォーミュレーション、ソクラテス式問答法、行動実験など、さまざまなセオリーとスキルをやさしくわかりやすく解説していく。代表的な症例として、うつ病や不安障害の治療例も紹介しながら、支援者が手を携えながらクライエントが自分自身のセラピストとなるためのスキルを身につけていくためのヒントを論じる。
ゼロから学びたい初学者はもちろん,すでに基礎を習得したベテランのスキルのブラッシュアップにも役立つ,認知行動療法の理論と技法をわかりやすく交通整理した臨床ガイドブック!
01|認知行動療法の基本理論とその発展
02|CBTは他のセラピーとどこが違うのか―CBTの特徴
03|治療関係
04|アセスメントとフォーミュレーション
05|CBTにおける効果の測定
06|クライエントが自分自身のセラピストとなるために
07|ソクラテス式問答法
08|認知技法
09|行動実験
10|身体技法
11|治療の流れ
12|うつ病
13|不安障害
14|不安障害―特定モデルと治療プロトコル
15|より広範囲へのCBTの応用
16|CBTの新たな提供方法
17|認知行動療法における発展
18|CBT実践の評価
19|認知行動療法にスーパーヴィジョンを用いる
内容説明
臨床技法のエッセンスを結晶させたスタンダード・サイコセラピーとして評価される認知行動療法を、ゼロから完全マスターするためのガイドブック。基礎理論と臨床技法、アセスメントとフォーミュレーション、認知技法と行動実験、実践評価とスーパーヴィジョンなど、「知っておきたい基礎知識」と「臨床に役立つ応用技能」を系統的に学ぶことのできる待望の一冊。
目次
第1部 基本的特徴(CBTの基本理論とその発展;CBTは他の心理療法とどこが違うのか―CBTの特徴)
第2部 基本的方法(協働関係;アセスメントとフォーミュレーション;CBTにおける効果測定;クライエントが自分自身のセラピストとなるために)
第3部 技法(ソクラテス式問答法;認知技法;行動実験;身体技法;介入の過程)
第4部 各障害への適用(うつ病;不安障害;不安障害―特定モデルと介入プロトコル)
第5部 発展と応用(CBTの新たな提供方法;CBTの新たな展開;CBT実践の評価;CBTにスーパーヴィジョンを用いる)
著者等紹介
ウエストブルック,デヴィッド[ウエストブルック,デヴィッド][Westbrook,David]
臨床心理士、オックスフォード認知療法センター長。コンサルタント臨床心理士としてトレーニングを受ける以前、精神科看護師として勤務。ロンドンで行動療法専門家チームの責任者となる。この経歴から、指導者の立場にある世界のCBTセラピストからのトレーニングを含む認知療法に関心をもつようになる。CBT実践歴は25年を超え、近年はオックスフォード認知療法センターでトレーニング、スーパーヴィジョン、研究に携わる。またNHSの臨床家でもあり、重篤な問題を抱えた患者に臨床活動に従事している
ケナリー,ヘレン[ケナリー,ヘレン][Kennerley,Helen]
NHSに勤務するコンサルタント臨床心理士。オックスフォード認知療法センターで臨床活動に従事しており、先端認知療法研究コース長として、CBTトレーニングとスーパーヴィジョンを提供している。NHSでの臨床活動は主に子どものトラウマへのスーパーヴィジョン。オックスフォードとアメリカでトレーニングを受け、CBT実践歴は25年を超える。またオックスフォード認知療法センター創設メンバーでもあり、これまでにいくつもの認知療法のセルフヘルプ本を執筆している。2002年には、英国認知行動療法協会(BABCP)から英国で最も影響力のある女性認知療法家に贈られる賞の最終選考者となる
カーク,ジョアン[カーク,ジョアン][Kirk,Joan]
リヴァプール、エジンバラ、オックスフォードでトレーニングを受け、コンサルタント臨床心理士としての臨床キャリアは40年を超える。独自の行動オリエンテーションは1970年代から次第に認知行動的なポジションへと移行。研究や執筆活動だけでなく、講演やスーパーヴィジョンや教育活動にも力を入れている。数年間責任者を務めたオックスフォードの成人臨床心理サービスは、やがてオックスフォード認知療法センターへと発展し、初代センター長となる
下山晴彦[シモヤマハルヒコ]
1983年、東京大学大学院教育学研究科博士課程中退。東京大学学生相談所助手、東京工業大学保健管理センター講師、東京大学大学院教育学研究科助教授を経て、東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース教授。博士(教育学)、臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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