内容説明
TSCC(子ども用トラウマ症状チェックリスト)はさまざまなトラウマ体験が子どもに及ぼす心理的影響を、簡単・安全・確実に捉えることのできる検査システムで、原版が米国で開発され日本の子どものデータで標準化されている。本書では、このシステムをわが国の臨床現場で使う際のポイントや注意点、解釈にあたっての考慮すべき問題点などを具体的に詳述するとともに、その基礎になる米国とわが国のデータを詳細に示して検証し、本システムの妥当性、有用性を実証している。
目次
第1章 虐待の影響の評価とTSCCの概要
第2章 TSCCの実施について
第3章 解釈
第4章 記述的情報と標準化に関する情報
第5章 信頼性と妥当性の検討
第6章 虐待を受け児童養護施設で生活している子どものトラウマ性の反応に関する研究―TSCCを用いた評価の試み
資料1 TSCC‐Aの各尺度と下位尺度の標準化データ(日本版)
資料2 日本版TSCC質問票およびプロフィール用紙
著者等紹介
西澤哲[ニシザワサトル]
サンフランシスコ州立大学教育学部カウンセリング学科修了。山梨県立大学人間福祉学部教授
山本知加[ヤマモトトモカ]
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。大阪大学医学系研究科附属子どものこころの分子統御機構研究センター特任研究員。発達障害をもつ子どものトラウマとその心理的サポートをテーマにした研究に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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