内容説明
現地に行って何を見るか?災害写真をどう撮るか?地域を知って防災につなげる。演習問題と作例付(演習作例は震災前の陸前高田)。
目次
1 基礎知識(重要なキーワード;災害に関わる地域調査の基礎資料;災害そのものに関する基礎知識)
2 対象地域の地理・歴史・人口を調べる(位置;自分で略図を作る;地域の略史;人口)
3 対象地域の自然条件を調べる(地形;気象;河川)
4 対象地域の自然災害を調べる(過去の災害記録;ハザードマップ的情報;被害想定)
5 現地で調べる(地形図の活用と注意事項;現地踏査;聞き取り調査)
著者等紹介
牛山素行[ウシヤマモトユキ]
1968年長野県生まれ。信州大学農学部森林工学科卒業、岐阜大学大学院連合農学研究科博士課程(信州大学配置)修了。岐阜大学博士(農学)、京都大学博士(工学)。中央防災会議専門委員(内閣府)、大雨災害における避難のあり方等検討委員会委員(内閣府)、竜巻等突風予測情報改善検討会委員(気象庁)、東海・東南海・南海地震対策中部圏戦略会議委員(国土交通省中部地方整備局)、袋井市津波被害軽減対策検討会委員長などを歴任。現在、静岡大学防災総合センター副センター長・准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Meistersinger
2
まあ、こんな感じだろうな。2015/08/26
壱萬弐仟縁
2
102ページの薄さとはいえ、内奥はしっかりと内容がある。冒頭では、PCのPower Pointを使っての略図が描けるようなマニュアルを提示されている。こうした下調べ、文献調査で実際に地域の現場を踏査していくとき、調査対象地域はどんな特徴をもつ場所なのか、自分の目と耳を駆使して把握することを提唱する(77ページ)。確かに百聞は一見にしかず、というか、見聞きしたことが血肉となる。静岡県の富士山噴火による被害のシミュレーションが最も関心を引くテーマ。この手法を参考に、如何に住民が逃げ切れるか、避難訓練しないと。2013/01/19
こばこ
0
防災のための地域調査・災害調査の方法について書かれた本。こうしたことがひとまとまりになっている書籍は(まだアンテナが低いからかもしれないが)読んだことがなかったが、この本は今後、実際に災害調査を行う際に手元に置き、利用できそうである手応えを感じた。 個人的には聞き取り調査についての指南があればよかったが、「網羅すること」のほうを重点においているようなので、これは致し方ないのかなと。文中で他の書が勧められているので、そちらを読むことにしたい。2012/12/13