内容説明
本書に収録されている19論文の研究対象や手法は実にさまざまである。英国リーズ・メトロポリタン大学の観光と文化変容センター所長のロビンソン教授とロンドンのグリニッチ大学文化観光学科上級講師のメラニー・スミス博士による導入部に続いて、文化政策と政治、地域社会参加と能力開発、真正性と商品化、文化観光における解説(interpretation)の四つの主題別の部分に分かれている。どの部分についても、それぞれのテーマに関連した若干の概念的問題の論考がまず行われ、それに具体的な事例研究が続くという形式をとっている。
目次
第3部 真正性(本物かどうか)と商品化(文化観光:真正性(本物かどうか)と商品化の諸相
土産品に品質証明が付される過程
Patax´o族の観光美術と文化的真正性
バリ舞踊の真正性と商品化)
第4部 解説(文化観光における解説;ブダペストの「恐怖の館」における解説;英国の博物館政策と解説:文化観光に対する影響;ベルギーの洞窟:規格化か多様化か?;遺産都市の解放:皆に文化との関わりを持たせよう)
著者等紹介
阿曽村邦昭[アソムラクニアキ]
1935年秋田市生まれ、東京大学農業経済学科および米国Amherst大学政治学科卒業。ベトナム、チェコスロバキア、ベネズエラ大使を歴任後、富士銀行顧問、麗澤大学客員教授、吉備国際大学大学院国際協力研究科科長を経て、秋田市所在ノースアジア大学法学部教授兼(岡山県)公設国際貢献大学校教授、社団法人ラテン・アメリカ協会理事。専門は政治学、開発経済学
阿曽村智子[アソムラトモコ]
1977年お茶の水女子大学大学院修士課程(歴史学専攻)修了、1980年同大学大学院博士課程(比較文化専攻)単位取得退学後、同大学大学院研究助手、Oxford大学聖アントニーズカレッジ研究助手(日本学術振興会特別研究員)、ユネスコパリ本部勤務、国際連合開発計画ハノイ事務所勤務などを経て、現在は、学習院女子大学、文京学院大学で非常勤講師を務める。Ph.D.(チェコ共和国国立カレル大学、歴史学)専門は文化政策、国際機構論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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