内容説明
文学における亡霊というテーマをさまざまな角度や観点から追求した論文集。
目次
第1章 亡霊の誕生(幽霊伝説から聖者伝説へ;中世における“死者”と“亡霊”)
第2章 ゴシックの勃興(“テロリズム”を消費する―亡霊騒ぎと十八世紀イギリスの喧噪;夢か現か幻か―合理主義者ラドクリフの亡霊 ほか)
第3章 心霊現象(化学者が見る幽霊―ディケンズの『憑かれた男』;ローズの霊に憑かれて―ジョン・ラスキン「クリスマスの物語」 ほか)
第4章 モダニズムの亡霊(ジョン・ミリントン・シングの描く異界―文化ナショナリズムと「西部」という名の亡霊;死者が近づく夜―ケルト文化とジェイムズ・ジョイスの「土」 ほか)
第5章 第二次大戦後から現代に至る亡霊(『夜の来訪者』におけるグール警部―過去への悔恨と絆の復活;「悪魔」とともに行く未来―エリザベス・ボウエン『愛の世界』試論 ほか)
著者等紹介
富士川義之[フジカワヨシユキ]
元東京大学教授
結城英雄[ユウキヒデオ]
法政大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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