内容説明
日本の建築家はいかにつくられ、継承されてきたのか。現場の建築家たちはこの職業とどう向き合い、実践してきたのか。建築家という存在そのものがゆらぎはじめている現代で、建築家として働く市井の人たちは、どのように考え、働き、生きているのか。さまざまな建築家の姿を、背景にある時代性とともに考察し、その輪郭を描きだす。
目次
建築家の分析枠組み
第1部 建築家の生成と変容をめぐって(職能の確立と消費社会との関連性;「スター文化人」としての建築家の誕生)
第2部 「建築家のエートス」と職業としての建築家(「建築家のエートス」を涵養する場としての大学―標準化されない技術の習得を通したエートスの獲得過程;建築家になる;建築家として生きていく;建築家ではない設計者たちの職業世界;建築士受験のセルフエスノグラフィ)
第3部 後期近代と建築家の変容(脱埋め込み化の進行と建築家の役割の変容―一九七〇年代以降の建築と都市をめぐる状況から;コンピュータ・テクノロジーの進展と建築家の職能の変容;「脱エートス」の建築家像と後期近代)
後期近代と建築家のゆくえ
著者等紹介
松村淳[マツムラジュン]
香川県木田郡(現高松市)牟礼町出身。設計事務所勤務を経て、2014年関西学院大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(社会学)。二級建築士。専門社会調査士。立命館大学稲盛経営哲学研究センター客員助教を経て、2020年より関西学院大学社会学部助教。専攻は労働社会学、文化社会学、都市社会学、建築・都市論研究、移住、まちづくり研究。ライフワークとして、人と建築の関係性を総合的に考察する視角としての「建築社会学」の可能性を探究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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