内容説明
カントのテクストを丹念に読み込み、カント自身の美的体験や読書経験から用いることになった独特の表現や言葉遣いについて、その起源を探り、新たなカント哲学像を浮かび上がらせる。
目次
第1部 美しいものの分析論(美しいものの現存と生の開化;スマトラの胡椒園;「…それを通じて自然がその美しい形状において比喩的にわれわれに語りかける」)
第2部 嵩高なものの分析論(嵩高なものについてのリオタールの解釈;ピラミッドと山脈)
第3部 目的論的判断力の分析論(「私は人間の痕跡をみる」―カント『判断力批判』における目的論的推理)
著者等紹介
河村克俊[カワムラカツトシ]
1958年京都府生まれ。1983年関西学院大学大学院文学研究科修士課程修了。その後ドイツ・トリーア大学留学、Ph.D。関西学院大学大学院言語コミュニケーション文化研究科・法学部教授
浅野貴彦[アサノタカヒコ]
1974年奈良県生まれ。関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了、博士(哲学)。関西学院大学、甲南女子大学、神戸国際大学非常勤講師
嵩原英喜[タケハラヒデキ]
1973年大阪府生まれ。関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了、博士(哲学)。関西学院大学、神戸女学院大学非常勤講師
西章[ニシアキラ]
1978年三重県生まれ。関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了、博士(哲学)。2013‐2015年ヨハネス・グーテンベルク大学(マインツ大学)哲学部およびカント研究所客員研究員(関西学院ランバス留学基金留学者)。関西学院大学大学院文学研究科、立命館大学他非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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