内容説明
日本・トルコの架け橋となった国際ボランティアの先駆者・寅次郎。日本人の「義」を通し、多くの文人墨客と交流。出版・製紙・茶道家元などでも活躍した、明治マルチ人間の生涯。
目次
トプカプ宮殿
山田寅次郎と幸田露伴
エルトゥールル号来朝
救護活動
寅次郎、義捐金活動に動く
エルトゥールル号事件までの寅次郎
寅次郎トルコへ
トルコの寅次郎
日露戦争
実業家・寅次郎
茶道家元・寅次郎
その後の日本・トルコ関係
著者等紹介
山田邦紀[ヤマダクニキ]
1945年福井県敦賀市生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。夕刊紙『日刊ゲンダイ』創刊に参画、以来三十年間同紙編集部記者として活動。現在はフリーライター
坂本俊夫[サカモトトシオ]
1954年栃木県宇都宮市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。フリーライターとして夕刊紙、月刊誌などに執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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future4227
43
トルコで最も有名な日本人。イスタンブールには山田寅次郎広場なるものがあるとか。でも、多くの日本人は彼を知らないという悲しい現実。まだ国交のないトルコに単身乗り込み、もちろんトルコ語もわからない状態からスタートし、日土親善、日土貿易の架け橋となっていく。そして彼の人脈がまた凄い。彼の知り合いのうち3人は後に総理大臣となり、1人はトルコ共和国初代大統領となる。日本に帰れば、茶道の家元として、製紙会社の経営者として、更にはギリシャの名誉領事まで。日本人が目指す国際人、国際化とはこうあるべきではないだろうか。2020/02/21
可兒
2
教授が熱っぽく講義してた山田寅次郎について。明治日本は国家が西欧一辺倒なのに対し、より民間人が積極的ですね2011/02/18
ゆうゆう
1
エルトゥールル号関連で読んだ本。単身、トルコに向かう若き青年の情熱に満ち溢れた話。トプカプ宮殿を訪れた際は、寅次郎が献上した刀などを見てみたい。 2011/07/17
メルセ・ひすい
0
評伝 幸田露伴の盟友 狙った国がいいねえ! 幸田露伴大文豪は釣りキチです。小生も鮎師で、夏は書籍と電気スタンド持参で郡上八幡の夏の住人になってしまうのです。一週間づつ5~6回以上、ひと夏で、2~300本(2~3束)釣ります。 2009/02/26