内容説明
人も物も文化も世界中の中で壮大な交流があった。楽器も例外ではない。そこに着目した著者は在野にあって広い視野と情熱で長年研究を重ね、本書で自論を展開している。邦楽・洋楽の枠組みを超えた普遍的な楽理と音楽(楽器)史観を追究しようとする志向性は他に類を見ぬものである。
目次
第1章 竪笛類(尺八とリコーダー等)の変遷
第2章 横笛と金管(ラッパ等)類の変遷
第3章 多管楽器類(笙とバッグ・パイプとオルガン等)の変遷
第4章 平琴類と竪琴類(ハープ等)の変遷
第5章 撥弦楽器類(琵琶とギター等)の変遷
第6章 撥弦楽器類(バンジョーと三味線等)の変遷
第7章 擦弦楽器(胡弓とバイオリン等)の変遷
第8章 打楽器類(太鼓、木琴等)の変遷
第9章 電奏楽器(エレキギターと電子オルガン等)の変遷
第10章 比較音楽学の創始と楽器発達史への提案
著者等紹介
坪内栄夫[ツボウチシゲオ]
昭和5年生まれ。京都大学農学部林学科卒業、神戸市の公園技術職員として定年まで勤務。小学生頃から音楽に憧れ、ピアノの手ほどきを受けたが、戦争で中断。職場では永年、合唱団の指揮をとり、退職後は楽器博物館の設立運動に携わったが、阪神・淡路大震災により中断。しかし、その後も独学で音楽文化全般、音楽史、楽器学、比較音楽学、歴史学、シルクロード学などについて幅広く研鑽を重ねて今日に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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