内容説明
祭りでの重要な役割・木材搬出・戦闘…、タイで人間と共存していた象が絶滅の危機に晒されている。村を追われた象は街のコンクリートジャングルで物乞いをしなければ生きていけない。陸生最大の生物のこの姿。象が生きられない地球にヒトだけが生き残れるはずがない。
目次
第1章 ニュース種になる象(都市を歩き回る象;木材の不法伐採と地雷;作物をめぐる人と象の争い)
第2章 象とビジネス(チェンマイのエレファント・キャンプ(象遊園)
象祭り―スリンへの二度目の旅
観光地の象)
第3章 象の保護へ(「タイ象保護センター」へ;国立公園の象―カオヤイ国立公園にて;象保護の民間組織)
第4章 資料編(象という動物―その誕生から現存する姿;アジアの象;タイの像)
著者等紹介
不二牧駿[フジマキシュン]
熊本県天草に生まれ、東京を経て、山梨(両親の出生地)に住む。山梨県職員、山梨大学講師。東京教育大学(現筑波大学)卒、山梨大学経済研究科修了。カリフォルニア大学アーヴァイン校公共管理大学院留学。タマサート大学大学院留学、チュラロンコン大学社会調査研究所(CUSRI)客員研究員。二十年来タイに関心を寄せ、小説・ルポなど執筆
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。