出版社内容情報
2022年11月に刊行された反トランス差別ZINE『われらはすでに共にある』の増補版。ZINEの内容はほとんどそのまま、新たにエッセイを3本、ブックガイドを4本追加。
日に日に苛烈さを増すトランスジェンダーに対する差別・排除言説。現実に即さないトランスジェンダー像が広められ、恐怖と不安が煽られる。本書は、そうした現状に抵抗を示すべく刊行された。複雑で多様な個々人の声、現状に対する抵抗言説を、読みやすい長さで多数収録。巻末には映画・ブックガイドを掲載。トランスヘイトの嵐に抗うために、まず手に取りたい1冊。
〈われらはすでに共にある。共にある未来のために、共に生き続けるために、あなたは決してひとりではないのだと言うために、本書は作られている。他ならないあなたに届くことを、私は祈っている。〉(水上文「はじめに」より)
目次
エッセイ(くだらない話がしたい(三木/那由他)
べつの言葉で(ただの沼)
クィアな自認の時間性―あなたにそれが届くまで(青本/柚紀)
言葉がほしい(山中/千瀬)
トランスジェンダーは難しくない(さとう/渓) ほか)
共にあるためのブックガイド(私たちの問題―「トランスジェンダー問題」を捉え直す(水上/文)
トランスジェンダーとフェミニズムの共闘点(中村/香住)
ハンマーの共鳴音を探る―トランスジェンダー差別の批評のために(近藤/銀河)
割り当てられた性を出てゆく経験としてのトランス(青本/柚紀)
Aセクシュアル・Aロマンティック・Aジェンダー―こうしてあなたたちは疎外の夜をつくる(青本/柚紀)
“自然”を語る新しい言葉(高島/鈴)
奪い返し、問い返す―「性同一性」をめぐって(水上/文)
トランスジェンダーの仲間と再会する(周司/あきら))
感想・レビュー
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0sanada0
宮崎太郎(たろう屋)