内容説明
陳独秀を通して見る、新たな中国近代政治史研究の試み。辛亥革命、五四運動、中国共産党創設、国共合作、トロツキズムの旗手、そして除名…。20世紀前半、「革命の時代」の寵児でありながら、正当な評価を与えられなかった革命家を、新資料を駆使して立体的に捉えなおす。
目次
第1部 伝記(陳独秀伝;紅色家庭―陳延年、陳喬年兄弟伝;陳独秀をめぐる女性たち―高暁嵐、高君曼、施芝英、潘蘭珍)
第2部 研究論文(陳独秀は右傾機会主義者か―陳独秀と侮辱的レッテルの変遷;翻弄される総書記―陳独秀とコミンテルン;和諧できない両領袖―陳独秀と孫文;協調と論争の友情―陳独秀と胡適;軍事的独裁への危機感―陳独秀と蒋介石;「帝王思想」をめぐって―陳独秀と毛沢東)
第3部 自伝翻訳(実庵自伝)
著者等紹介
横山宏章[ヨコヤマヒロアキ]
北九州市立大学大学院社会システム研究科教授。1944年、山口県下関市に生まれる。一橋大学法学部卒業、朝日新聞記者、一橋大学大学院法学研究科博士課程を経て法学博士。明治学院大学法学部教授、県立長崎シーボルト大学国際情報学部教授を経て、現職。専攻は中国政治外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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