現代中国の中央・地方関係―広東省における地方分権と省指導者

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  • サイズ A5判/ページ数 379,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766415278
  • NDC分類 318.922
  • Cコード C3031

出版社内容情報

現代中国の地方分権の展開過程について、新しい見方を提示した実証的論考。従来研究を緻密に整理・紹介したうえで、新たに膨大な中央の新聞・雑誌記事を材料に、定説を覆す大きな仮説を立証する。

内容説明

改革・開放期以降の広東省における地方分権の実施をめぐる中央・地方関係を事例として、従来の「集権―分権パラダイム」に依拠した研究の問題点を実証的に明らかにするとともに、中央・地方関係を分析するための枠組としての「動員型地方分権」、「二元指導体制の温存」、「地方内の利益の多元性」の有効性を示し、「融合―委任型モデル」の可能性を提起する。

目次

序章 現代中国の中央・地方関係をめぐる諸問題
第1章 現代中国における中央・地方関係の分析枠組
第2章 省指導者の国政における影響力
第3章 省指導者の地方内における統制力
第4章 省指導者と利益誘導
第5章 省指導者と地方主義批判
終章 中央・地方関係研究のパラダイム転換

著者等紹介

磯部靖[イソベヤスシ]
長崎外国語大学外国語学部准教授。1998年3月、慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程単位取得退学。法学博士。日本国際問題研究所アジア太平洋研究センター研究員を経て、2001年4月から現職。専攻は現代中国政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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