内容説明
日本は朝鮮~韓国をどうとらえてきたか。および、植民地時代~解放後朝鮮における知識人・在日朝鮮知識人の言説から、交流と相互作用の歴史を読み解く試み。
目次
第1部 「民族」と「国家」をめぐって(更正の道、あるいは迷路―崔鉉培(チェ・ヒョンベ)の『朝鮮民族更正の道』を中心に
解放前後期在日朝鮮人にとっての民族と生活
京城帝国大学韓人出身エリートの行路―高等文官試験合格者の親日および独裁体制擁護と関連して)
第2部 交流の諸相(交流と対話を通じた韓日民間関係事例研究―韓日YMCAの関係を中心に(一九一〇~一九二〇年代)
「朝鮮農試」にみる一九四五年前後の日韓両国の相互交流)
第3部 歴史認識(李〓(せん)根の韓国史研究と歴史観
日本史・朝鮮史研究と在日朝鮮人史―国史からの排除をめぐって
韓日会談に表れた韓日間の歴史認識の相違
近現代の韓国・朝鮮はどう記されてきたか―日本における「高校日本史」全教科書の検討から
高校の歴史教育における世界史認識と「封建制」論)
著者等紹介
宮嶋博史[ミヤジマヒロシ]
成均館大学校東アジア学術院教授。1948年生まれ。京都大学文学部東洋史学科卒、同大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得。専門は、韓国社会経済史。東海大学文学部講師、東京都立大学人文学部助教授、東京大学東洋文化研究所教授等を経て、2002年より現職
金容徳[キンヨウトク]
ソウル大学校国際大学院院長。1944年生まれ。ソウル大学校史学科卒。ハーバード大学歴史学博士(Ph.D)。専門は、日本近代史。歴史学会会長、ソウル大学校東洋史学科助教授・同副教授などを経て、1989年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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