内容説明
独特な強靱性を発揮する転換後の体制の本質について、今後を占う的確な分析を展開する。
目次
第1章 金正日体制と主体ビジョン―イデオロギー、党、そして群衆を中心に
第2章 金正日「自主外交」の限界
第3章 脱冷戦期の中朝関係―持続性と変化
第4章 「日韓基本条約」と「日朝国交正常化交渉」の相関関係
第5章 朝鮮人民軍における唯一思想体系の確立―「軍閥官僚主義者」の粛清と非対称戦略の完成
第6章 転換期北朝鮮の安保・国防政策
第7章 金正日体制下の北朝鮮経済
第8章 一九九〇年代前半の北朝鮮の対中国貿易
第9章 金正日『種子論』について―有機体的生命観の濫觴から「軍民一致」援軍美風教化まで
著者等紹介
伊豆見元[イズミハジメ]
静岡県立大学国際関係学部教授。1950年生まれ。中央大学法学部卒。国際学修士。専門は、北東アジアの国際関係・安全保障。平和・安全保障研究所主任研究員、静岡県立大学助教授を経て、1995年から現職
張達重[チョウタツジュウ]
ソウル大学校政治学科教授。1948年生まれ。ソウル大学校政治学科卒。政治学博士。専門は、比較政治、北朝鮮政治、日本政治。西江大学校教授、ソウル大学校統一フォーラム委員長(現)、統一部・国防部政策諮問委員(現)などを務める。1990年より現職
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