内容説明
共同研究の通奏テーマでもある「歴史認識の再確認」をめざす近現代史編。相互交流・相互認識の多様な可能性の再発見を示唆する。
目次
第1部 交流の実状(末松二郎筆談録に見られる「近代」―1881年の「紳士遊覧団」との交流を中心に;1880年代朝鮮開化運動の理念に対する検討―『漢城旬報』・『漢城周報』を中心に;井上角五郎と朝鮮―仁川まで;1890年代後半における官費留学生の渡日留学)
第2部 朝鮮側の日本認識(近代朝鮮の日本観の構造と性格―自己・他者・状況の関数的表象としての日本観;開港期修信使の日本認識;東学・農民の日本認識と「輔国安民」理念;大韓帝国末期愛国啓蒙言論の日本認識)
第3部 日本側の朝鮮認識(明治期日本指導者の韓国認識;日本における“国史”の成立と韓国史認識―封建制論を中心に;明治期日本の調査報告書にみる朝鮮認識)