内容説明
「苦しみ」の理由を問い直すために。医療人類学からの提言。医療・保健・福祉に従事する人へ向けて。
目次
医療専門家の苦悩をいかに解き明かすか?
第1部 サファリングとケアの理論(ケアはいつケアとなるか―原サファリングと二次サファリング;生活の場からの発想―医療システムと生活知)
第2部 苦悩するケアの現場から:専門家としての実践を通して(医師の役割意識と苦悩;理学療法士のサファリング―専門家と生活者とのはざまで;「かかわりの専門職」の体験する苦悩と可能性)
第3部 苦悩するケアの現場へ:人類学・社会学の目を通して(「ご遺体」は最初の患者である;葬儀業の仕事にみる専門家のケアとサファリング―死と葬儀をめぐる職業的機制の観察から;現代の対人援助専門職のサファリング―多職種連携のインターフェースに着目して;「適度な距離」の模索―医療専門家のサファリングの創造性)