クリエイティブであれ―新しい文化産業とジェンダー

個数:

クリエイティブであれ―新しい文化産業とジェンダー

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2024年05月18日 00時23分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 309p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784763420275
  • NDC分類 366
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「クリエイティブであれ(ビー・クリエイティブ)」という呪縛が生み出す、
現代の“終わりなき労働”とその構造──

「自由」や「自己実現」と巧みに結びついて若者を魅了するクリエイティブな世界。劣悪な労働環境を甘受し、マルチタスク化に対応する「新しいミドルクラスの女性」は、いかにして作り出されるのか?

クリエイティブ経済の絶頂期を、フェミニズムの視座から批判的に捉える。

内容説明

「クリエイティブであれ」という呪縛が生み出す、現代の“終わりなき労働”とその構造―。「自由」や「自己実現」と巧みに結びついて若者を魅了するクリエイティブな世界。劣悪な労働環境を甘受し、マルチタスク化に対応する「新しいミドルクラスの女性」は、いかにして作り出されるのか?クリエイティブ経済の絶頂期を、フェミニズムの視座から批判的に捉える。

目次

序章 教育を通じた出会いとクリエイティブな経済
第1章 「クラブ」から「企業」へ
第2章 クリエイティブ労働のポリティクスを紐解く
第3章 人的資本としての芸術家
第4章 ポストフォーディズムのジェンダー
第5章 ファッション・マターズ・ベルリン
第6章 やりたい仕事を成功させる?
結論 ヨーロッパの展望

著者等紹介

マクロビー,アンジェラ[マクロビー,アンジェラ] [McRobbie,Angela]
ロンドン大学ゴールドスミス校名誉教授。ブリティッシュ・カルチュラル・スタディーズを代表する研究者の一人であり、ポピュラー文化とフェミニズム理論、メディアとコミュニケーションに関する研究を専門とする。著書多数

田中東子[タナカトウコ]
1972年神奈川県生まれ。東京大学大学院情報学環教授。専門はメディア文化論、フェミニズム、カルチュラルスタディーズ

中條千晴[チュウジョウチハル]
1985年大阪府生まれ。フランス国立東洋言語文化学院(INALCO)言語専任講師。専門はポピュラー音楽とジェンダー、社会運動

竹崎一真[タケザキカズマ]
1989年兵庫県生まれ。明治大学情報コミュニケーション学部特任講師。専門はスポーツ社会学、身体とジェンダーのカルチュラルスタディーズ

中村香住[ナカムラカスミ]
1991年神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部・慶應義塾大学大学院社会学研究科非常勤講師。専門はジェンダー・セクシュアリティの社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

katoyann

19
イギリスで台頭するクリエイティブ産業の問題について、カルチュラル・スタディーズの批判的検討を基に考察した社会学の研究書。著者はクリエイティブ産業をネグリとハートによって提唱された情動労働という概念を援用しながら、ファッション産業やクラブDJ、あるいはカフェ経営といった、芸術と関わる創造的な一連の仕事と規定する。こうした産業は、若者の芸術に対する情熱に寄生して、結果としてやりがいを搾取するという形で低賃金の長時間労働に従事する若者を大量に生み出しているという。ネオリベ社会の文化を鋭く読み解いた研究である。2024/03/02

msykst

11
問題化されるのは新自由主義体制での労働福祉の不在であり、特に「福祉から就労へ」というブレア政権の労働政策の負の遺産かと。焦点化されるのは「文化産業」から「クリエイティブ産業」へと変貌した領域であり、起業家精神やフリーランサーといった言葉の元で個人化された労働である。無論例えば労働者教育の場で個人に投げかけられる「クリエイティブであれ」という言葉は、不安定な労働を自己実現のロマンによってカモフラージュするものには違いない。ただそれは個人の問題ではなく構造の問題として読まないと、この本は矮小化されると思う。 2023/03/25

フクロウ

6
フォーディズムを乗り越えたポストフォーディズムにおける理想の働き方。個性に彩られた創造性を発揮して、ファッションや芸術の世界で働く。これ自体は達成された。しかし、かかる仕事には「やりがい」があるから、低賃金や無給、長時間労働が多く自発的になされ、そして次第にネオリベラリズムに絡め取られ、強制に転化されていく。同時に、女性差別もなくなった(ポストフェミニズム)わけでもない。むしろ雇用の不安定化は女性を親ー家父長への依存に送り返す。また連帯を割く分断線は性別だけでなく、人種や地域などもそうである。2023/03/30

山のトンネル

5
クリエイティブ経済の絶頂期を、フェミニズムの視座から批判的に捉える。2023/02/27

富士さん

3
「創造的であれ」という考えに染まった人たちは、凡百の他人と一緒になることを拒否し、自発的に対価を求めずに働く。それは単に安く使い潰すことができ、よろこんで労働者の権利を放棄するバラバラの凡百にすぎない。確かにそのとおりでしょうが、著者のスタンスはどこか不快です。そもそも好きなことを仕事にという考えは資本の陰謀なのか?希望を見いだせない人たちにとって、特別な自分という想い以外にどのような救いがあるというのか。この問題は社会的弱者の問題ではないのか?女性の問題とするには別途論証する必要があるのではないのか。2023/12/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20600874
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。