内容説明
登場する人物たちは、あなた自身であり、あなたの知らないあなたであって、あなたの与り知らないあなたではない。8点の絵画から飛びだした、あらゆる生を営む数十名が、命の瞬間の飛沫をほとばしらせる!
著者等紹介
丸山健二[マルヤマケンジ]
1943年、長野県飯山市に生れる。国立仙台電波高等学校卒業後、東京の商社に勤務。66年、『夏の流れ』で文學界新人賞を受賞。同年、芥川賞を受賞し作家活動に入る。68年に郷里の長野県に移住後、文壇とは一線を画した独自の創作活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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袖崎いたる
7
老成と爛熟、そのような言葉が浮かぶ、なるほど、たしかに著者の『真文学の夜明け』での主張の通り、エグいほどに文学している。小説は口語とは違うというのも、読めばなるほど。小説は説明ではないというのも、読めばなるほど。多くの小説家の作品が文学未満であると言うのも、なるほど。ーーなんとはなしに思ったのは、口語だと話者の観念が出来しやすいのに、文語的にすると話者観念が希薄になる。これは著者のうまさに由来するのかしら。2018/10/10
Tatsuhito Matsuzaki
0
若くして芥川賞を受賞した後、文壇とは一線を画し郷里の長野で独自の創作活動を続ける丸山健二氏。 この世の不条理を詩に描き叫ぶ。 時間と心と思考能力に余裕のある方にお勧めします。2017/09/10
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