出版社内容情報
国際的に高く評価されている特別支援教育の大著,ついに邦訳!
多様化する教育的ニーズ,教育における権利と平等など理論的な問題から,
授業実践や機関間連携など実践的な課題まで,
日本の教育のあり方を考えるうえで参考になるトピックを厳選し抄訳。
社会文化的背景を踏まえた学際的な視座からインクルーシブ教育を捉え直す。
目次
第1部 特別な教育的ニーズを理解する(特別教育を再構想する:なぜ新しいアプローチが必要なのか;差異に立ち向かう:特別教育小史 ほか)
第2部 インクルージョンという挑戦(教育における障害者の権利;インクルーシブ教育:グループや学校を対象とする教育から、万人のための教育(EFA)の核となる質の高い教育の実現へ ほか)
第3部 知識を生み出す(認識論(エピステモロジー)と特別教育
行動理論とその実践に残された課題 ほか)
第4部 教えることと学ぶこと(限界なき学び:能力に関する決定論的信念から解放された教授学の構築;重度知的障害を持つ学習者の教育的ニーズに対応したカリキュラムの検討 ほか)
第5部 研究と実践の未来に向けて(見下しのない教育:哲学・人格性・認知的な障害;特別教育における正統的信念への挑戦:長年の議論と哲学的分裂をめぐって ほか)
著者等紹介
倉石一郎[クライシイチロウ]
1998年京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定満期退学。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授、博士(人間・環境学)
佐藤貴宣[サトウタカノリ]
2012年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、大阪大学大学院人間科学研究科附属未来共創センター招へい研究員、博士(人間科学)
渋谷亮[シブヤリョウ]
2010年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課単位取得退学。現在、龍谷大学文学部准教授、博士(人間科学)
濱元伸彦[ハマモトノブヒコ]
2009年ラトガーズ・ニュージャージー州立大学教育学大学院博士課程修了。現在、関西学院大学教育学部准教授、博士(教育学)
伊藤駿[イトウシュン]
2021年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。現在、広島文化学園大学学芸学部子ども学科講師、博士(人間科学)、東京学芸大学教育インキュベーション推進機構共同研究員、NPO法人ROJE理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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