名誉と暴力―アメリカ南部の文化と心理

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名誉と暴力―アメリカ南部の文化と心理

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  • サイズ B6判/ページ数 173,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784762826733
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C1011

出版社内容情報

南部に顕著な暴力性が「名誉の文化」に由来するのはなぜか?個人の生理反応から法制度までを検証した文化心理学の先駆的研究。

内容説明

南部に顕著な暴力性は、高い気温や奴隷制度、経済格差で説明されてきたが、著者らはこの地域に特有の「名誉の文化」に由来するという。名誉と暴力―この正反対の性質のようにみえる2つを分かちがたい社会規範としているアメリカ南部の人々の行動を、個人の生理反応からフィールド実験、人口統計、社会政策までを検証することで明らかにした文化心理学の先駆的研究。

目次

第1章 アメリカ南部における暴力と名誉
第2章 北部と南部の殺人率の違い
第3章 北部人と南部人の暴力に対する態度の違い
第4章 侮辱・怒り・攻撃―名誉の文化の「実験的民族誌」
第5章 名誉の文化の集合的表象―暴力・社会政策・法律
第6章 名誉の文化―表れ、説明、目指すべきところ

著者等紹介

ニスベット,リチャード・E.[ニスベット,リチャードE.][Nisbett,Richard E.]
米国ミシガン大学心理学部教授(セオドア・M・ニューカム特別教授)。同大学「文化と認知プログラム」の共同ディレクターを務める

コーエン,ドヴ[コーエン,ドヴ][Cohen,Dov]
米国イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の心理学部准教授

石井敬子[イシイケイコ]
1974年東京都に生まれる。2003年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了、博士(人間・環境学)。現在、北海道大学社会科学実験研究センター助教

結城雅樹[ユウキマサキ]
1967年米国イリノイ州に生まれる。1999年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(社会心理学)。現在、北海道大学大学院文学研究科准教授、北海道大学社会科学実験研究センター(併任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

60
アメリカの「南部人」の暴力的な傾向を、「名誉の文化」と捉え、侮辱などに対して「かっとなりやすく」、過剰に反応するという特徴を、社会学的分析に加え心理学的実験で論証した書。「名誉の文化」は牧畜民に顕著で、アメリカ南部の比較的農耕に適さなかった地域に早く入植したスコットランド・アイルランド系の牧畜民が、十分な政府による安全保障のない中で、「家畜を盗難から守る」自衛暴力あたりに由来すると説く。極めて実証的で示唆に富む本だ。原著は1996年なので、『性と暴力のアメリカ』の参考文献にあるかと思ったらなかった。2023/04/14

こたつドラゴン

13
アメリカ南部人の暴力傾向を極めてロジカルに考察した社会心理学の学術書。アメリカに限らず地中海などの牧畜文化で「名誉の文化」即ち”舐められないようにやられたらやり返す文化”が一般的であった。著者らは牧畜経済に暴力性の要因があると仮定し、南部と北部・農耕文化と牧畜文化・人口・人種・貧困を変数とした殺人率や犯罪率の分析を行い検証した。予想は正しく南部の田舎で牧畜を営む地域ほど白人の犯罪率が高かった。理由は、公的権力の管理が弱く盗みや犯罪が横行しやすい地域では、自衛のために暴力的にならざるを得ないためだった。2017/06/09

MasakiZACKY

4
アメリカ南部の高い暴力性について、牧畜経済に由来する「名誉の文化」が原因の多くを占めているという仮説を、様々な観点から実証していく一冊。実証する過程を凄く体系的に記しており、研究テーマ自体よりも、その研究への取り組み方に感銘を受ける。実験室実験、フィールド実験、人口統計的データの分析、公的表象など、多彩な手法で論を進める。人文・社会科学のあるべき姿がここにある。統計や調査に関する付録も充実。決してアメリカ南部を否定することを目的とした本ではないが、素直な感想を言えば、こんな状況には絶対に無くなってほしい。2013/03/26

K

3
米南部に特徴的な暴力的性質の背景には、自身やその縄張りにあると思っているものへの侮辱やそれによる名誉毀損があり、侮辱された者による報復的な暴力を是認する社会的傾向にも支えられているとする本。やだなぁこういう、言葉で戦えないから暴力に訴えるという思考回路。トランプの勝利は、レッドネックだの言われてバカにされてきた白人の、全世界に対する暴力でもあるということがよく分かります。2016/11/17

すがの

3
心理学の授業の課題本。アメリカ南部における限定的な暴力性について、名誉の文化という説明を試みる。社会心理学、文化心理学といった領域の学術書だが、読みやすく、極めてクールな本である。2015/05/26

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