内容説明
コミュニティ・プロファイリングとは「地域の姿を描くこと」すなわち「地域調査」の一技法と考えられよう。本書では、コミュニティ・プロファイリングをはじめとする最近の代表的な地域調査の定義と意義が明確に列挙、比較されており、近年の欧米の地域調査の傾向、内容とその利用法の把握が容易にできるものとなっている。また、統計調査や面接、観察といったいわゆる社会調査技法も、実際の現場での利用に即して、具体的にそのやり方が示されており、研究者だけでなく、公私の実践者の方々の実務的な調査マニュアルとしても役立つ。「住民主体を基礎にした包括的な地域調査法」として定評のある本書は、わが国の今後の地域医療福祉や地域創生事業のきっかけ、計画と実施に関して有益なアイデアと指針を与えてくれる必携のガイドである。
目次
第1章 コミュニティ・プロファイリングとは何か?
第2章 なぜコミュニティ・プロファイルを行うのか?
第3章 コミュニティ・プロファイルの計画
第4章 コミュニティと利害関係者の参加
第5章 方法の選択
第6章 既存情報の利用法
第7章 新しい情報の収集
第8章 情報の解析
第9章 影響の最大化
第10章 結論
著者等紹介
ホーティン,M.[ホーティン,M.] [Hawtin,Murray]
英国リーズ・メトロポリタン大学政策研究所シニア分析アナリスト。主に社会調査と評価の研究
パーシー‐スミス,J.[パーシースミス,J.] [Percy‐Smith,Janie]
英国リーズ・メトロポリタン大学客員教授、社会調査協会訓練教育担当ディレクター
清水隆則[シミズタカノリ]
大阪大学人間科学部卒業。大阪市役所福祉事務所ケースワーカー、保健所職員等を歴任。現在、龍谷大学社会学部現代福祉学科教授。英国サウザンプトン大学ソーシャルワーク学科客員研究員、ロンドン大学バーベック児童家庭社会問題研究所客員研究員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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