ヨーロッパをさすらう異形の物語〈下〉―中世の幻想・神話・伝説

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  • サイズ B6判/ページ数 341p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784760131914
  • NDC分類 164.3
  • Cコード C0022

内容説明

ネズミに食い尽くされた司教から聖杯伝説まで。中世ヨーロッパで語り継がれてきた、世にも奇妙な神話伝説の数々。怖い話、不思議な話、おかしい話、美しい話などを集め、わかりやすい解説をほどこした、ヨーロッパのロングセラー待望の日本語版。

目次

聖ウルスラと一万一千の乙女―偽りだらけのくだらなくて愚かな物語
聖十字架伝説―けたはずれの創造力
シャミル―虫や石に宿る謎めいた力
ハーメルンの笛吹き男―誰もが知っている伝説の正体は?
ハットー司教―ネズミに食い尽くされた強欲の司教
メリュジーヌ―裏切りは別れを招く
幸福の島―聖なる場所は西にある
白鳥乙女―詩人に愛された美しい鳥
白鳥の騎士―素性をたずねてはならない
サングリアル(聖杯)―聖なる器の伝説
テオフィロス―悪魔と契約した司祭

著者等紹介

バリング=グールド,サビン[バリンググールド,サビン][Baring‐Gould,Sabine]
1834年生まれ。ヴィクトリア朝イングランドの聖人研究家のほか、古物収集家、小説家、哲学者としても知られた。著書は500冊を超える。1924年没

池上俊一[イケガミシュンイチ]
1956年愛知県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(西洋史学専攻)博士課程中退。東京大学大学院総合文化研究科教授

村田綾子[ムラタアヤコ]
翻訳家

佐藤利恵[サトウリエ]
翻訳家

内田久美子[ウチダクミコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちぇしゃ

11
図書館本。下巻ではハーメルンの笛吹き男を期待してたのだけど、また上巻同様に子供が130人消えたエピソードとともに違う話が盛り込まれてて、正直数を紹介するのではなく、その伝説の考察と現代にどのように影響を及ぼしてきたか事例などを紹介しながらより深く理解出来るように一つのテーマの中で深めて欲しかったな。ハーメルンは実際に行って、その土地の地形や、処刑場跡や川などを見てきたし、その町にまだ息づく恐怖の伝説の傷痕を見てきただけに、その他のエピソードは要らないと思った。聖杯伝説も物足りない。期待しすぎたかな2019/06/03

NEKOS

1
さまよえるユダヤ人、聖なる土地、尻尾のある民族・・・西洋のスタンダードな怪異譚を集めた本。筆者は自身も怪異小説家らしい。京極夏彦みたいな人だろうか。独自の解釈はあまり見られず、怪異のさわりを丁寧に説明してくれている。取っ掛かりにはうってつけの一冊2012/07/13

suzuki-takefumi

0
上巻以上に日本では馴染みの薄い物語が多い。初めて聞く物語がちらほら。物語とその類話から原型を探そうという試みが面白い。中にはこじつけじゃないかなって部分も多いけど……一八七五年出版というのに驚いた。2013/07/22

更新停止中

0
キリスト教以外の十字架の話、もうちょっとつっこんで調べたい。これだけ専門につっこんだ本も探せばあるかな。2011/08/06

めぐみこ

0
ヨーロッパと日本の伝説に幾つか共通点があるのがわかって意外だった。白鳥乙女は西洋版羽衣伝説だし、メリュジーヌは豊玉姫っぽい。2010/11/12

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