日中講和の研究―戦後日中関係の原点

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  • サイズ A5判/ページ数 410p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784760130832
  • NDC分類 319.102
  • Cコード C3021

内容説明

「講和」はいつ、どのように実現されたのか?日清戦争以来半世紀にわたって戦争が続いた日本と中国。しかし、現在に至るまで戦争状態終結に関する法的なコンセンサスは存在しない。カイロ会談準備過程から日中平和友好条約締結に至る35年間の両国の交渉を検証し、外交史的観点から日中講和問題を究明した初の研究。

目次

第1章 戦時国民政府の対日講和政策
第2章 日本の降伏と講和条件の実施
第3章 台湾地域しか適用しない「講和」へ
第4章 日華条約締結交渉
第5章 講和なしの「不戦不和」状態
第6章 日中国交正常化と日中講和
第7章 平和友好条約締結と日中講和
結びに
資料編

著者等紹介

殷燕軍[インエングン]
1957年中国北京市生まれ、中国社会科学院大学院修士(法学)、1990年日本留学、1995年一橋大学博士号取得(社会学)、1999年中国南開大学政治学部教授、2001年米国ハーバード大学客員研究員、2002年再来日。現在、関東学院大学経済学部教授。専攻、東アジア地域研究、中日米外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゆきんこ

1
今まで読んだ中でもかなり面白い部類に入る。もともと外交文書を武器にして議論を展開する学者。曰く、日中国交正常化それ自体は評価できるものではあるが、戦争状態の終結を宣言する講和条約は事実上の棚上げとなった、妥協の産物とも言える。曰く、国交正常化について中国政府は国民に論理的な説得はできなかった。2021/07/28

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