内容説明
教室や書物の世界を越えて王朝文学を学ぶための案内書。王朝(平安)文学を、歴史・文化・風景との関連でとらえ、作品理解を深める。フィールドワークを含む実証研究や国際的研究の成果をもとにし、実地調査・ゼミ研修・海外への普及などにも必携の書。『大和物語』『源氏物語』『枕草子』『大鏡』からそれぞれ八場面程度の本文に詳細な注を加え、関連する多彩な写真と解説を見開きで収める。学びの視野を広げるさまざまな視点のコラムも充実。
目次
大和物語(亭子の院(一段~二段)―宇多天皇の退位
兼盛(五六段~五八段)―恋と旅の顛末 ほか)
源氏物語(光源氏物語の前代(桐壺)―玄宗と楊貴妃の例
ヒロインの登場(若紫)―舞台の北山 ほか)
枕草子(春はあけぼの―四季折々の美;清涼殿の丑寅の隅の―中関白家の栄耀 ほか)
大鏡(雲林院の菩提講―二人の翁と若侍の出逢い;都府楼の鐘―菅原道真の左遷 ほか)
著者等紹介
小山利彦[コヤマトシヒコ]
専修大学名誉教授。博士(文学)
原豊二[ハラトヨジ]
天理大学教授。博士(文学)
園山千里[ソノヤマセンリ]
国際基督教大学准教授、ポーランド国立ヤギェロン大学Habilitation(教授資格)付き准教授。博士(文学)
菅原郁子[スガワライクコ]
文教大学専任講師。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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